『
50年後のボクたちは』
中二病は世界どこでも一緒なんだな…と。
子供から大人への間にある14歳という年頃。
「盗んだバイクで走りだす」と歌った尾崎豊の曲名は『15の夜』だったか。
まさしくその年頃をうまく歌ったものだと今にして思う。
本作には社会や家庭の束縛から逃げ出して、満たされない欲求をかなえたいという思春期のあるあるが詰まっている。
無断借用した車を乗り回す少年らが主役でいろいろルールを破るため、一部では犯罪を助長するのではともささやかれた。
確かにそれはそうだが、それを言っては(映画が)成立しないし、<それなり>の落とし前は用意されている。
(そもそも法的に運転免許は取れない年だし、労働で賃金を得るのも難しい。)
ありていに言えば『グッバイ、サマー』同様にこの手の思春期ものの定番作品だが、狭い世界しか知らなかった少年らが広大な未知の世界に飛び出す“ひと夏の冒険”が彼らを一回り大きく成長させる。
行く先々の風景を見るだけでも楽しめるし、オンボロ車もどこかノスタルジーを感じさせる。
目指す地名が地図に載ってないことや缶詰や冷凍食品などに暗喩を感じる。
ムチャばかりする素性が謎の転校生<チック>の存在がよくあるこの手と差別化を図っていたのではないか。(原題は彼の名前)
ほのかな恋心を寄せる相手のキャスティングも良い。
音楽の使い方もファティ・アキン監督のセンスを感じる。(一世を風靡したあの曲!!…笑)
14歳だから許される冒険がある。41歳でこれをやったら許されないだろう。(笑)
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