『
オン・ザ・ミルキー・ロード』
『アンダーグラウンド』の完全版(5時間超え!!)が上映されるなど、その人気も衰えないエミール・クストリッツァ監督が9年ぶりに新作を発表。
しかも当人が主演という。
寓話的描写が特徴であり、その独特の陽気なタッチやバルカン・サウンドは、すぐにクストリッツァと分かる個性。
この映画も御多分に漏れず、紛争という設定ながらファンタジックである。
冒頭から様々な動物が登場するが、そのどれもが何らかのメタファーを感じさせる。
彼の映画にしては珍しく世界的俳優がキャスティングされている。
イタリアの至宝モニカ・ベルッチだ。
さすがにピークは過ぎたがそのオーラはかつてのイタリアの大女優らのイメージも重なる。
いわば「蛇の恩返し」といってもいいのかもしれないが、動物にここまで人間臭いキャラクターを与えるのは面白い。
見所はクストリッツァとベルッチの逃走劇が繰り広げられる終盤か。
羊のメェ〜シーン…じゃなく名シーンが脳裏に焼き付く。
ラストショットの信仰を思わせるシーンの余韻も何かを訴えかけるようだ。
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