『
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
食えない男の食らう話。
世界的チェーン展開する大企業マクドナルドの<創業者>についての驚くべき伝記映画。
1954年、合理化で画期的なハンバーガー店を生み出したマクドナルド兄弟の仕事に目をつけた売れないシェイク・ミキサーのセールスマンだったレイ・クロック。
口先だけで世渡りするくらいに口が達者。
ひと言で言えば山師という印象がピッタリだが、得てしてビジネスの世界の成功者とはこのようなものなんだろうか。
合理化で新しいハンバーガー店を生み出すことと、“合理的な出店方法”で全国展開することは同じ動線上にないということは興味深い。
職人とビジネスマンのスタンスの違いは決して交わることはない。
レイ・クロックの取るビジネス方式が現代社会へのターニングポイントであったようにも思えるし、製作サイドはそこを描きたかったに違いない。
手段を択ばず他人を出し抜くことをためらわないレイ・クロックに扮し人間味を与えるマイケル・キートンのキャスティングが絶妙。
彼の孤独を強調する引きの画も効果的。
口八丁の人物をモデルにするのは脚本家の力量も試される。
その意味でロバート・シーゲル(『レスラー』)の仕事は褒められるできだろう。
シェイクがいい味出している。(笑)
マクドナルド兄弟が最高の調理システムを考案していく様子はアメリカン・ドリームらしい輝きをもって描かれるが、フランチャイズシステムを構築していくレイ・クロックの活躍シーンは何ともキナ臭い。
前半の古き良きアメリカの時代がなぜ輝きを持っているのかは、言うまでもないだろう。
しかし、クロックがこのハンバーガー店にこだわった理由に唸らされる。
事実は小説よりも…だ。
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