『
ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』
これ、世紀の発見じゃないのか!?
画面作り、カメラアングルを決めるのに大事な絵コンテの存在は知られていようが、まさか映画史に残る
『十戒』の名場面がこの夫婦の絵コンテが基だったとは…。
1960年代以降のハリウッドで絵コンテ作家&リサーチャーとして映画産業に貢献したハロルドとリリアン夫婦のドキュメンタリー映画。
回想シーンが絵コンテ風に描き出されているのもシャレている。
登場する映画が超メジャー映画ばかりで驚く。
『卒業』のあの名シーンも彼らなくては存在しえなかったかもしれない。
ヒッチコックにも重用され『鳥』などで力を発揮。
数々の栄光を受けてしかるべき存在ながら、大半はノークレジットでほとんど知られていなかったことにも驚嘆!
絵コンテと言ってもピンからキリまであろうが、ハロルドの描いた絵コンテは精密な製図の側面も持ち得ている。
パースのお勉強のようなシーンには「絵コンテ作家ってここまでやるものなのか」と腰を抜かされた。
これまでカメラマンや監督の“センス”に痺れていたケースは、実はあらぬ方向を見ていたのかもしれない。
一方の、妻リリアンのリサーチ能力も引けを取らない。
歴史劇なら当時の風俗を(ネットもない時代に)つぶさに調べていたというのだから、いったい誰が本当の“作家”なのだろうか。
縁の下を支える人々が陽の目を見たのは良かったと思うが、最初からこういう人が正当な評価を得られる世の中になって欲しいものだ。
DVD特典には本編未使用のアレとかアレとかが収録されるというので、それも楽しみだ。
蛇足ながら、『シュレック2』の謎解明に膝を打つ。(笑)
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