『
未来よ こんにちは』
予想外の困難に直面した哲学の教師ナタリーの生き方をまっすぐに写し取った人生讃歌というか「これが私の生きる道」を強い意思で描く。
まさに主人公が哲学教師という役柄を反映したようである。
“エリック・ロメールの後継者”とも言われるミア・ハンセン=ラヴ監督。
映画には(おそらく)監督自身が色濃く投影されているのではないか。
その意味で“代弁する”主演のイザベル・ユペールの存在は大きい。
終始動き回り、説得力ある立ち振る舞い…彼女なくして成立しないくらい。
人生も残りの時間が短くなって突然訪れる<孤独生活>。普通なら<誰か>に、<何か>にすがって生きたくなる。
若い異性やペットとの生活など魅力的な誘惑が身の回りにはひしめく。
およそ私の凡庸な頭脳では想像もつかない展開が待ち受ける。
娯楽作品に親しんでいると、どうしても後の伏線ではないかとか、フラグの回収とか余計なことを考えてしまう。
ごく普通の市井の人の“普通の日常生活”を描いて成立するのはフランスという国の成熟を感じる。
何かと人とのつながりが希薄で“お一人様”になりがちな現代社会を生きる我々に参考になる点もあるのかもしれない。
まぁ、中々あそこまで強くは生きられないけど。(苦笑)
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