『
ゴースト・イン・ザ・シェル』
実写化の話を耳にした時には期待しないようにと肝に銘じたが、公開が近づくにつれてやはり気になる。
海外ではヒロインのホワイトウォッシュで物議を醸しだしていたようだが、そこはまるで気にもならなかった。
もとより日本の漫画のキャラクターには白人化の憧れがあるから…ということだけではなく、そもそも主人公の体が“義体”だからだ。
本作ヒロインの少佐がなぜ白人設定なのかは、始まってすぐわかる。
監督がかなり熱烈なファンなのだろうというのが伝わる。
オリジナルとは違う話だが、あちこちに想起されるシーンが用意されている。
“事件解決”というよりも少佐の「自分探しの旅」を描いている。
少佐役のスカーレット・ヨハンソンのボディがややむっちり(重い印象)しているが、無機質で整った表情はまさに義体そのもの。
ヌードに見まごう白っぽいスーツもオリジナルへのリスペクトを感じる。
それよりも気になるのは“ビートたけし”こと北野武の存在。
彼に向けた演出に、(不要だと思うが)起用理由は分かるものの、いかんせんセリフ回しが…。(苦笑)
字幕で見たのだが、吹き替えはアニメ版を採用とのこと。
そちらの出来栄えが気になる。
9課のメインキャストではバトーがクローズアップされる。
少佐の名前の謎を含めて、オリジナルファンならニヤリとする瞬間があるのではないか。
ジュリエット・ビノシュが出演していたのには驚いたと同時に作品に重しを与えている。
やはり<お芝居の出来る俳優>はリアリティをもたらす。
香港の街並みを『ブレードランナー』風に改造して見せるのは、今のご時世もあるのだろう。
押井守監督のアニメ『攻殻機動隊』を元ネタとした『マトリックス』ほど上手い映画化とはいいがたいが、それでもオリジナルの“ゴースト”は生きていたと思う。
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