mixiユーザー(id:11939455)

2017年03月28日02:01

577 view

『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』

『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』

 昨年のフランス映画祭で上映されていた映画だが、ようやく一般公開。

 フランス映画らしいといえば“らしい作品”かもしれない。
実に面倒くさい恋愛話で、中々共感しにくい設定。

 スキー事故で膝に大けがを負った弁護士のトニー(エマニュエル・ベルコ)がリハビリセンターで、夫ジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)との出会いからの10年間を振り返る。
そこにはケガからのリハビリと自身の心のリハビリが重ね合わされている。

 夫のジョルジオはイケてるモテ男だが実際はクズ野郎。今どきの言葉ならゲス男ということになるか。
何の因果かホレたトニーはどんどん深みにハマっていく。
恋は盲目ともいうし、当人にしか分からない感情もあるのかもしれない。
(単にないものねだりなのかもしれないが…。)

 面白いのはマイウェン監督もヒロイン役エマニュエル・ベルコも共に監督業と女優業を経験している。
その点では作品のアプローチに影響はあったであろう。
実際、マイウェン監督はインタビューでベルコが脚本に縛られた演技(おそらく監督はこうしてほしいだろうという演技のことか)をしたことに不満があったそうだ。(中々難しい問題だ)

 ヴァンサン・カッセルとエマニュエル・ベルコの二人は<あてがき>だということ。
ゲス男のジョルジオを演じたカッセルの飄々としたダメなのに愛きょうある存在感はピッタリ。
エマニュエル・ベルコの熱演は高く評価されてカンヌ国際映画祭女優賞を受賞している。

 日本語に訳せば『私の王様』となる原題。
監督はあえて曖昧な多義的なタイトルにしたかったそうで、それはトニーが熱をあげる序盤から二人の関係が変化するにつれてタイトルの意味も変化する…そんな効果を狙ったという。確かに関係性の変化はみられるが、その多義性を観客に求めるのは少々難しいかも?

 ヒロインが膝をケガして過去を振り返るのには理由があって、膝という部位は体の中で唯一過去と結びつく部位だという説があるのだそうだ。
かすかな希望が余韻をもたらすが、弁護士の設定はあまり生きていないようにも感じた。

フォト


2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年03月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記