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2017年03月23日23:53

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『WE ARE X』

『WE ARE X』

 『ラ・ラ・ランド』は夢追い人の挑戦を描いたミュージカル映画だったが、これは生きる伝説ともいえるロックバンド<X JAPAN>の壮絶な苦闘の日々を描いたドキュメンタリー。

 メガホンをとったスティーヴン・キジャック監督は音楽ドキュメンタリー畑で知られた人物。
制作陣が『シュガーマン 奇跡に愛された男』のチームといった方がアピールしやすいか。

 もちろんX JAPANの存在は承知しているが、個人的には信者でもなく熱心なファンでもない。(アルバムを一枚も所有していない。)
それでも大いに共鳴できる部分もあった。
彼らがいなければヴィジュアル系も違っていただろうし、BABYMETALもにゃんごスターもいなかった(かもしれない)。

 X JAPANを題材にしているが、あくまで映画の中心はバンドのリーダーであるYOSHIKI、その人。
芸術家は繊細であることが珍しくないが、YOSHIKIの場合は体質そのものも虚弱だった。
不思議と彼の周囲には死の影や負の出来事がまとわりつく。
HIDEやTAIJIといったメンバーの死やToshiの洗脳騒動など当時のニュースで見聞きしていた出来事が記憶を掘り起こす。

 アメリカ人監督がワールドワイドな層に向けて作られているので、(ある程度知っている)日本人には繰り返しになる部分もあるが、それでも中々にショッキングだ。
インタビューはかなり踏み込んだ内容まで触れて、言葉に詰まるYOSHIKIの表情はハラハラさせられる。

 KISSのジーン・シモンズやスタン・リーといったYOSHIKIの交遊関係の広さを思わせるゲストの映像も興味深い。

 余りにネガティブなことが続き、音楽の仕事に絶望していたYOSHIKIを救ったのもまた音楽だったというのは良いエピソード。
頬を熱いものが伝ったのは年のせい…? いや、Toshiのせい。(笑)
夢追い人の夢の続きを見てみたい。

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