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2017年02月16日01:15

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『スノーデン』

『スノーデン』

 どの国も秘密は抱えているだろうが、それでも元CIA職員のエドワード・スノーデンがリークした米国の秘密には驚かされた。
9.11のテロ行為に端を発しているとはいえ、それが行き過ぎた人権侵害の条件を満たしているとは思えないから…。
日本でも今まさに<共謀罪>という名で内心の自由の侵害が起きかねない事態ということも念頭に置いてみるべきか。

 先にドキュメンタリー映画として『シチズンフォー スノーデンの暴露』があったので劇映画の関心はどこを差別化しているかである。
『シチズンフォー』を思い出すように香港での秘密会談も描かれるが、恋人との関係に時間が割かれる。
なるほど確かにごく普通の青年の内面は多くの観客の関心を呼ぶだろう。

 オリバー・ストーン監督はロシアに住むスノーデンと何度も打ち合わせをしたという。
その取材の効果はあったかとは思うが、劇中でNSAの厳重な警備体制からデータを持ち出す手法が少々安易というか信憑性に乏しい気がした。もちろん、事実通りにできない事情も分かるが…。
(インタビューを読むと、実際とは違うそうだが、スノーデン自身から提案されたアイディアらしい。)

 これが真実なら、スノーデンはかなり純粋な青年ということになるだろうが、まだ裏がありそうな気もしてならない。
トランプ政権に変わって、プーチンから米国に送還されるという噂も耳にするが、大がかりなロシア機密を盗み出すための<肉を切らせて骨を断つ>作戦だったりしないのかな?
第2章があれば観てみたい。

 なりきり演技を見せるジョセフ・ゴードン=レヴィットはじめ芸達者な俳優陣が揃うが、オリバー・ストーンは最初に結論ありきだったのか、視点にバイアスがかかっている印象がぬぐえない。多言語に堪能な部分のアイディアは上手かった。
スノーデンは日本に赴任したこともあるということだが、描かれる日本描写にはオリバー・ストーンのリサーチも信憑性が…。(う〜ん)

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