『
僕と世界の方程式』
自閉症スペクトラムのネイサンは、数字や図形に人並みならぬ才能の持ち主。
大好きだった父を亡くした悲しみを乗り越えて、国際数学オリンピックでメダルを目指しながら成長する。
大好き、この映画。
思春期の甘酸っぱさが好きな人なら間違いないと思う。
2017年が始まって間もないが、
年間ベスト上位に入る気がする。
他人とコミュニケーションをうまく取れない自閉症の子が、数学面や芸術面でずば抜けた才能を見せることはしばしば耳にする。
国際数学オリンピックというエリートのための大会に出場することは、数学を学ぶものなら最大の栄誉だろう。
しかし、人生にとって<檜舞台>であっても、そこが人生の終着駅ではない。
一方で、人の感情は公式化できるのかという疑問も題材の数学と照らし合わせているようだ。
ネイサンの所属する英国チームにとって、最大のライバルが中国。
このライバル関係にかつて香港を占領した歴史も垣間見えるようだ。
中国チーム、チャン・メイの登場がネイサンに化学反応を引き起こす。
原題の『X+Y』がシンプルに数式を表していると同時に、染色体の男女の掛け合わせを表しているようでもある。
製作を『リトル・ダンサー』のデヴィッド・M・トンプソンが手掛ける。
ネイサン少年を演じるエイサ・バターフィールド(『ヒューゴの不思議な発明』)の繊細さも印象深いが、母親役のサリー・ホーキンスの熱演にはグッとくるものがある。
個性派俳優エディ・マーサンら実力者が脇を固める。
舞台となる台湾やケンブリッジのロケーションも見逃せない。
1月28日よりYEBISU GARDEN CINEMAほかにて順次公開。
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