『
ネオン・デーモン』
『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』のニコラス・ウィンディング・レフンの新作。
2016年、カンヌで賛否両論の嵐が吹き荒れたというが、なるほどここまで個性的だと好みは分かれそうだ。
田舎から出てきた素朴な16歳の小娘がモデル業界にするすると上り詰めてゆく過程で、業界内部の激しい生存競争がエロとグロを伴って描かれる。
当初、“デーモン”とは誰なのかと思った。
エル・ファニング演じる田舎娘ジェシーかとも思ったが、ファッション業界そのものがデーモンなのだろうか。
しかし、レフン監督は業界の話ではなく、『美』についての映画だという。
『美』というデーモンということか。
よく心がきれいな人なら…とか、内面こそが大事とはいうものの、やはり人は見た目で左右されることが往々にしてある。
外見の美にしても内面を映しているという言い方もできるのかも。
今の時代、外見の美は整形手術で得ることも可能。
それどころかネット上ではデジタルソフトで美人に修正した画像を<本人>として貼り付ける。
遠目からみれば滑稽なようでもあるが、美に憑りつかれた人々には聞き届けられないのだろう。
ポスターや予告編からもわかるように派手なネオンカラーが目に付く映画。
元々レフン監督には色覚障がいがあるということらしい。
歴史に名だたる有名画家にはよく聞く話。
本作もレフン当人にしか見えていない世界があるに違いない。
『マルホランド・ドライブ』や『イヴの総て』が頭をよぎったがそれ以上に幻惑される。
チンケな役のキアヌにも注目。(笑)
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