『
スター・トレック Beyond』
『スタトレ』よりも『SW』が大好きなJ・J・エイブラムスが監督を降りて、『ワイルド・スピード』シリーズも引き継いだ実績のあるジャスティン・リンに変わったが、確かにどことなくワイスピ風を感じる。
宇宙を舞台にしたSF映画で、多種多様の人種や星人が登場することからも人種問題に早くから着目していた先見の明は息づいている。
むしろ未だに解決の糸口さえ見えない現実の知恵のなさが問題だろう。
異星人との戦いはそこはかとなく現代のテロリスト問題を匂わせるようでもあるが、あくまでも仲間を信頼して仲間を見捨てず仲間のために戦うといった娯楽映画。
オートバイを乗り回すアクションなどはまさにジャスティン・リンらしい演出だろう。
古い宇宙船の名前がフランクリンなのはてっきりベンジャミン・フランクリンから取ったのかなぁなどと考えていたら、家族思いのリンの父の名(フランク・リン)から取ったんだそう。(笑)
ただ、良くも悪くも熱烈なファンであるリンゆえ保守的な思考が働いた気がしてならない。
それぞれのキャラの見せ場を持たせようというのはワイスピを見ても感じることではあるが、安全に作ろうとしすぎて冒険心がいささか足りない気もした。
仲間を大切にする話の割に小さなキャラとはいえ雑に扱いすぎるのも引っかかる。
(捕らえられたキャラを忘れるなんて…。)
平均的には満足できるが、スペシャルさがなくなった<普通のSFアクション>になった印象といったら少々手厳しいか。
ただ、これからという矢先のアントンの急死は惜しまれる。
(単なる偶然に過ぎないだろうが、ワイスピのポールも自動車事故だったなぁ…。)
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