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2016年09月22日01:28

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NTLive『ハード・プロブレム』

NTLive『ハード・プロブレム』

 NTLiveの次回上映分を一足早く試写で拝見。(笑)

 心理学のロジックを信じる側面と、相反するかのような非論理的な<祈りを捧げる>という行為のギャップを演じるヒラリーが面白い。
研究対象と自身の生き方・抱える秘密が複雑に絡み合う脚本は、さすが『恋におちたシェイクスピア』の脚本家トム・ストッパードといった印象。
彼の戯曲の特色として哲学的主題を扱うことで知られるというが、これもその例外ではない。

 心理学者のヒラリーは心理学と生物学が交わる環境で難問に直面している。
そしてその陰には自分自身の生物学上の難問も…。

 話の大筋そのものは比較的平易で、家族や身近な人間関係を扱う。
仕事上は論理で物事は解決できるという信念を持つヒラリーだが、一方では祈りに頼るという一面があり、矛盾する葛藤を抱えているのが人物像を複雑にしている。

 言葉遊びを交えるユーモラスさもあり笑える場面もあるが、表面的には難解な専門用語や高度なジョークが飛び交い、うっかりすると置いていかれるかもしれない。たらーっ(汗)
(頭をフル回転できるようにしっかりと集中できる体調が望ましいと思った。)
その代わりと言っていいか分からないが演出自体は比較的オーソドックスで、セットはミニマムかつ日常的な衣装に感じた。

 おそらく日本の戯曲ならば、最後に“お涙頂戴のシーン”を用意するのではないかと思うのだが、そこを寸止めにして余韻を持たせているのも好感が持てる。

 劇中で日本人の話題や中国人が登場するのも今どきの世相を反映しているのかなぁ…など
と思いながら鑑賞。
冒頭のコウモリの利他主義の比喩がじわりと効果をあげていた。

フォト


試写会@映画美学校
9月30日よりTOHOシネマズ日本橋などで上映予定。

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