mixiユーザー(id:11939455)

2016年09月10日02:10

321 view

『ハードコア』

『ハードコア』

 「ロシアでは山ほど野球のバットが売れているのに、球は50個ほどしか売れてないのはなぜかわかるか?」
このセリフがロシアの社会状況をよく示しているのかもしれない。

 戦争アクションや銃撃戦を一人称目線でゲーム化されることはしばしばある。
FPS(ファーストパーソン・シューティング)というものだが、これはいわばその逆のパターン。
ロシアと米国合作の本作はFPSの世界をそのまま映画化したノンストップ・ガンアクション。

 サイボーク化されたヘンリーが巻き込まれながら敵と戦い、戦闘スキルを上げていく様が一人称視点の目まぐるしいアクションとして描き出される。
あまりに激しい動きに三半規管が弱い人なら眩暈を起こしそうだ。
また、半端ないグロテスクなショットで不快になる人も出ると思うが、観る人によっては痛快アクション映画として記憶に残るだろう。

 肉体改造されたヘンリーは記憶のないまま目を覚ますが、自分を失っている状態を比喩するように自分の顔が見えず言葉を失っているというのは上手い設定だ。
ストーリー的には珍しいとは思わないが、ともかく見どころは驚異の撮影方法。
完全ワンカットではないが、基本的に長回しでGoProを使用。
一人称視点もさることながら、謎の人物『ジミー』を演じるシャールト・コプリー(『第9地区』)の七変化だろう。(きっと見たら驚くのでは?)
サラウンド音声もよく回るので、聴覚でも楽しめる。

 どことなく『クロニクル』を思わせるトリッキーなショットの連続で、SFテーストあるゴア映画好きの話題をさらうことは間違いないだろう。

 監督と脚本は本作がデビューのイリヤ・ナイシュラー。
次作が楽しみな監督である。(…と言いつつも『クロニクル』のジョシュ・トランクのその後がなぁ…以下略)冷や汗

フォト


2017年4月1日一般公開だが、一足先に今月のカナザワ映画祭2016にて上映予定。


0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年09月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記