『
アスファルト』
昨今は団地が流行か?
日本の阪本監督に対抗する(?)団地ムービーがおフランスから到着。
フランス郊外の古びた団地に住む三組の群像劇。
日本でも近所付き合いが希薄な集合住宅だが、フランスもそれは似たようなものか。
車椅子生活になった中年男とワケアリ看護師、留守がちな母を持つ鍵っ子の隣に越してきた往年の名女優、息子が服役中のアルジェリア系移民女性の部屋に匿われる場所を間違えたNASAの宇宙飛行士。
誰もが孤独と失望を抱えている。
人と人とのつながりという普遍的な内容を団地という限定された枠組みの中で見せる。
古びた団地自体が人物像を象徴している。くたびれて、まともに機能していなくて、しかし逃げ出せない人々…。
スタンダードサイズというのも四角に切り取られた狭苦しい団地を表すようだ。
ある種の寓話でほぼ先も読めるが、不器用な人たちが手探りしながら心を通わせていく様は心安らぐ。
車椅子の男と看護師のエピソードがフランス映画らしいかなとも思ったが、宇宙飛行士とアルジェリア系移民の女性のユーモラスな異文化コミュニケーションが緩急をつけている。
<落ちぶれてしまったかつての名女優役>のイザベル・ユペールはさすがの存在感を見せる。
相手役の少年ジュール・ベンシェトリは監督の息子であり、祖父が名優ジャン=ルイ・トランティニャンというから血は争えない。
脱線だが、フランスでのC・イーストウッドやメリル・ストリープの吹き替えってあんな声なのかな…。(苦笑)
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