『
ジャングル・ブック』
同じディズニーの1967年作のアニメーションは未見。
原作の小説やデフォルメされたアニメーションなら人間の言葉を話したとしても受け入れられるが、最新CGによる超リアル動物が話すのはどうなんだろうかと思いながら劇場に向かった。
確かにリアルな動物が会話するのは少々不思議な感じはしたが、CGの超絶描写の前に次第に気にならなくなった。(動物界のエスペラント語かな。)
動物に育てられたモーグリが黒ヒョウと人間の村へ向かう冒険を通して、モーグリの秘密と成長がアクションたっぷりに描かれる。
原作が古いので人間と動物の対立軸は目新しい印象は受けないが、人間であることと動物らしくあることとのギャップに悩む姿は普遍性を持ち、加えて種を超えた友情物語は幼い子供にも訴えかけるだろう。
モーグリ少年は人間であるだけでトラのシア・カーンに先入観を持たれる。
その原因はあるにはあるのだが、理屈が弱い…というか不十分。
シア・カーンは森の仲間に人間の非道を説くが、具体的な描写が乏しく感じた。
森の掟を守れという原則主義と成果主義がハッキリしない点は引っかかる。
主だった登場キャラクターでは唯一リアルな俳優が演じるモーグリ役のニール・セディが良い。
さすが二千人からオーディションで選ばれただけあるが、誰もいないところで芝居をつけるのは特に演技経験の乏しい子役には難しかったのではないか。
また、ボイスキャストがとても豪華な点も特筆されるべきだろう。
黒ヒョウのバギーラ役にベン・キングスレー、大蛇カーのスカーレット・ヨハンソン、熊のバル―にビル・マーレイ、他にもルピタ・ニョンゴやクリストファー・ウォーケンと有名俳優が名前を連ねる。(日本版のキャストも豪華!)
バル―のユーモラスな味わいは作品に余裕を与えている。
オオカミのモフモフが触りたくなるリアル感だった。
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