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2016年08月11日02:03

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『Midnight Special』

『Midnight Special』

 『テイク・シェルター』『MUD マッド』のジェフ・ニコルズ監督によるどこか懐かしい感じのするSF映画。
監督自身が語ったところによると『E.T.』『未知との遭遇』『スターマン/愛・宇宙はるかに』『アキラ』などの影響を受けているという。観ればそれは納得できる。
映像センスにディズニーの『トゥモローランド』を想起する人もいるかもしれない。
今どき…というよりも80年代のSFを思わせるが、むしろSFというよりも神話か。

 旧約聖書の一節に“神は云った。「光あれ」。すると光が出来た。”とある。
まさに読み解くカギがこれではないのだろうか。
話の中心となるのは不思議な力を持った少年アルトン。
その力ゆえカルト教団に利用され、政府から付け狙われる。

 筋自体はとてもシンプルで、父と息子がカルト教団や政府の追っ手を振り払い特定の日時までにたどり着くべき場所に向かうというだけのこと。
しかし、細部は説明に乏しく謎だらけである。
まぁ、監督が『テイク・シェルター』のジェフ・ニコルズなので想定内だろうか。(笑)

 移動の車中でアルトンが読みふけるのが『スーパーマン』のコミック本だったり、『マン・オブ・スティール』でゾッド将軍を演じたマイケル・シャノンがキャスティングされていたりするのにニヤリとなる。
もっともジェフ・ニコルズ作品といえばマイケル・シャノンは常連俳優。
映画監督には毎回キャストを変えるタイプと同じキャストを使い続けるタイプがいるが、ジェフ・ニコルズは明らかに後者タイプ。

 ジェフ・ニコルズといえば父と子の物語がモチーフに用いられることが多いが、その意味でも間違いなくニコルズ作品であるし、神話性にも通じているのではないか。
監督が自分の幼い子供の病気にショックを受けたことが着想の起点になっていると聞く。
いくら親が守ろうとしても完全に子供を守ることは出来ないし、子供には子供の世界がある。
それならば親として子供に何ができるのか…、独占欲を持つ保護者に対し“子供”は何の象徴なのか…、といったところだろうか。

 アルトンは一体何者なのか、なぜ<そこ>へ行かなければならなかったのか。
<そこ>には何があるのか。一筋縄ではいかないが反芻しがいのある作品。

 ミステリアスなマイケル・シャノン以外にもジョエル・エドガートン、キルスティン・ダンストといった人気実力派が脇を固め、国家安全保障局のアダム・ドライヴァーがひと癖ある分析官を演じる。

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 公開未定だが、たぶん上映されるのじゃないかな?
WEBの映画系サイトに項目があったし…。あせあせ

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