結局、VHS&HDD&DVDビデオレコーダーは廃棄手続きを取ってきた。
捨てるために(既定の検査料金とはいえ)1500円プラス消費税を支払いに出かけるのは足が重かった。
…ので、少しでも交通費負担を気分的に軽減しようという自分への言い訳のために映画を見てきた。(まぁ、お約束ですな)
『
ミモザの島に消えた母』
家族には話せない秘密、家族だからこそ隠しておきたい秘密。
そんな秘密をめぐるミステリー。
原作は『サラの鍵』のタチアナ・ド・ロネのベストセラー小説。
未読だが、
過去に封印された記憶の扉を開けるという手法は似ている気がする。
ただ、謎解きの面白さよりも人間関係のドロドロしたものの方が色濃く出ているようだった。
40歳になる主人公アントワン(ローラン・ラフィット)が幼いころに通称<ミモザの島>と呼ばれる故郷のノアールムーティエ島で溺死した母の謎に迫る。
干潮時には海水がひいて道ができるというロマンチックにも思える地が隠された秘密と重なるようだ。
離婚したことか、子供と上手くいかないことが原因か、精神的に追い詰められているアントワン。
鍵は<母の件>にあると信じ、妹アガッタ(メラニー・ロラン)を巻き込んでの真相解明に乗り出す。
しかし、当時の事故を知るものは誰もがはぐらかし、真相に近づくほどに嘘の壁が立ちはだかる。
隠された真相とは…?
祖母から孫までの三世代の家族物語。
子供のころに芽生えた疑いの目は、別の子どもを通して気づかされる。
孫の存在は血筋を説明するためには不可欠だったのか。
真相の鍵を握るのが<腕時計>というのも“過去”という時間を匂わせる。
ミステリードラマとしては古風なスタイルで、30年前の古き良きフランスを感じさせるのも、実は話の核心と無関係ではないという具合に上手く組み込んでいる。
個人的な興味はメラニー・ロランで、珍しいメガネ姿が見られるものの、ポスターやチラシを見る限りではもう少し活躍するかと思っていたので、その点はやや物足りなかった。
しかし原題(Boomerang)も中々の難解さだが、邦題も他になかったのかと思わざるを得ない。
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