ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館
味気のない骨組みと、チューブになったエスカレーターで構成されたフランスの総合文化施設「ポンピドゥー・センター」。
ユニークな形態から記憶にある人もいるだろう。
本展覧会は1906年から1977年まで、1年ごとに1作家の1作品を展示するという面白い構成。
添えられたアーティストの名言が「なるほど」と思わせる。
一つ例をあげてみる。
ある彫刻家が言うには「動くものを動かなくする代わりに、動かないものを動かすのが彫刻の目的だ」とかなんとか…。
これは中々深い。
自分なりに解釈すると「美味しいのは“食事”で、美味しくないのは“オブジェ”」ってことか。(違う?)
それで言ったら我が家の晩御飯は、毎晩芸術作品だ。(苦笑)
第二次世界大戦をまたぐのが作品にも特色となって表れる。
皮肉ではあるが不幸度が高いほど、作品の訴求力も高まる印象を受ける。
絵画や写真が大半ながら、「歌」という年があった。
エディット・ピアフの「バラ色の人生」が流れているのだ。
他にも短編映画『ラ・ジュテ』が選出されていたり、ジャンルも多岐にわたる。
(随分久しぶりに見返した。…というかあまり覚えていなかった。)
知っての通り『ラ・ジュテ』はテリー・ギリアムの『12モンキーズ』のインスピレーションネタとなっている近未来SFもの。
作られた時代はまだ第二次世界大戦の記憶がある時代で、冷戦の緊迫状況から第三次世界大戦も絵空事ではなかっただろうから荒唐無稽な中にも説得力を持つ。
ディストピアもので戦争の被害から回避するために、脳を使ったタイムトラベルものというのか、発想が先駆的。
しかし、中心になるのは男女の恋愛物語というのがフランス映画らしい。
実験的な中にもドラマが見えて楽しめる。
場内ではスマホで撮影しようとしていた外国人の方が注意を受けていた。
まぁ、無理からぬこと。
たいがいの国ではフラッシュ焚かなきゃ撮影OKだもんね。
おそらく本家のポンピドゥーなら可能だったろう。
(今後、こういう問題は国際基準が決められるといいですね)
チケットを譲ってくれたマイミクさんに感謝。
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