『
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』
軽井沢スキーバス転落事故のおかげで公開が遅れていたが、宮藤官九郎らしいハイテンション・ロック・コメディー。
好きな子とキスも出来ずに死んでしまった高校生の大助(神木隆之介)が地獄に落ちて、地獄ロックバンド“地獄図(ヘルズ)”の力を借りて、どうにかして思いを遂げようとする青春ムービー。
舞台劇風な地獄の光景などはいかにもクドカンらしいし、随所に実際演奏力のあるキャストが配されているのが高ポイント。
ジャック・ブラックの『スクール・オブ・ロック』ばりに地獄の赤鬼キラーK(長瀬智也)が分かりやすく地獄世界をレクチャーする。
同じくジャック・ブラック出演の『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』や聖飢魔IIにインスピレーションを受けているのだろうか。
異色ともいえる豪華カメオ出演だけ見ていても楽しいし(…とはいうものの地獄メイクの方々は誰が誰か一見して分からないのだが…

)、小ネタの数々にも頷いてしまうが、ハード・ロックやヘビーメタル系の知識があるとさらに笑える。
臨場感のために生演奏にこだわったというジゴロック(地獄でロックバトル)の対決シーンなど音楽的な見どころ聞きどころは多い。
輪廻転生を繰り返し、何度も失敗しながらも目標に向かって行く姿は成長する青春映画そのもの。
クドカンらしいベタなギャグや下ネタもサービス満点。
皆川猿時演じる<じゅんこ>の強烈さも好みを分けるかもしれない。(笑)
すこし輪廻転生がくどい気がしたのと、目標が二つに増えてしまったのが焦点を甘くしている気がした。
個人的にはラストが『二兎追うもの一兎得ず』になった後味がして残念。
(邪子がキーパーソンだと思っていたんだが…。)
一人で見るよりも、気の合う仲間とワイワイ言いながら見たい映画。
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