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2016年07月02日01:46

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『日本で一番悪い奴ら』

『日本で一番悪い奴ら』

 綾野剛がなぜ多くの映画監督に愛されるのか、なぜ重宝されるのか。
その答えの一端が見られた気がした。
これだけ献身的な演技をみせられたら、誰しも一度は使ってみたいと思うのではないか。

 2002年に北海道警察で起きた日本警察史上最大の不祥事・稲葉事件を主たるモデルにしているという。
『凶悪』の白石和彌監督の真面目な社会性が発揮される本作。
警察内の柔道大会で勝ちたいがために北海道警察にスカウトされた一人の男・諸星要一(綾野剛)を通して、一線を超える警察の違法捜査と腐敗体質が痛快な娯楽作として描き出される。

 あまり頭は良くないが、実直で正義に燃える青年が、年季の入った先輩刑事から<点数稼ぎしてこそ評価される>とそそのかされて、実直に実践にうつす可笑しさ。
バカと何とかは使いようで、成果主義の暗部が照らし出される。

 一般的に警察官というと品性が問われそうだが、諸星要一の取った行動は何もかも規格外。
セックス・ドラッグ・暴力とヤクザ顔負けである。
ヤラセもスパイ活動も点数稼ぎのためなら手段は選ばず。
柔道の「寝技が得意」というセリフも意味深である。(笑)

 銃器摘発の発想の無茶ぶりに唖然となるが、現実なんだよな…。
ブラック・ユーモアにガハハと笑うエンタメ作品でもあるが、最後は背筋が寒くなる…、この国は大丈夫か?
是非とも北海道警察のコメントを聞いてみたい。(苦笑)

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