『
ヒメアノ〜ル』
『ヒメアノ〜ル』とはいったい何だろう。
その程度の関心しかなかったが、何やら評判を耳にしての鑑賞。
古谷実の人気コミック原作の実写映画化。(未読)
タイトルにある“アノール”とはイグアナ科アノール属に含まれるトカゲの総称で、猛禽類のエサとなる体長10センチほどの小型爬虫類“ヒメトカゲ”を合わせた造語で<強者のエサとなる弱者>の意味だそう。
長い連載では消化出来ているのかもしれないが、1本の映画としてはどことなくモヤモヤしたものが残る。
同じ皿に乗っているのが不思議な料理にも感じた。
平凡な日常に潜む怖ろしい影。
誰しもがどこかで体験している可能性はある。
しかし、いくら被害者だとしても暴走することの理はあるのか?
そういうモラルのギリギリのところをついた問題作だとは思うのだが、前半と後半で作風が違いすぎやしないか、それが狙いだとしても。
主役…というか中心にはサイコキラーの森田がいることは確かだろう。
それならば前半の三角関係はどうつながるのか?
終盤でそれらしいポイントが現れた時に「なるほど、ここでつながるのか」と思ったが、予想とは違う展開になってゆく。
安藤(ムロツヨシ)があまりに強烈なキャラなのも功罪を感じる。
ユカ(佐津川愛美)の外見に魅力があるのは同意するが、どこか底知れない不安が払しょくされなかったのも事実。
警官の映画き方が嘘くさくて白ける。
ついでに言えば小道具の活用ももどかしさが…。
…と、苦言もあるが話題の
森田剛のキレた演技は圧巻。
いや、全体的にキャストは魅力的だった。
それだけに最初から森田を据えた展開にして欲しかったような思いもする。(それでは意外性に乏しいか…)
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