『
マクベス』
シェイクスピアの四大悲劇の1つで幾度となく映像化もされている『マクベス』。
スコットランドの雄大な景色の中で繰り広げられる映像絵巻は一見の価値はあろう。
原作はあまりに有名だし、その出来に疑問を挟むこともないから、どこに着眼点を置いたのかとキャストの演技などが興味の的か。
“子供をめぐる物語”に演出されているように思えた。
原作を読んだのが随分と昔なので記憶が定かではないが、冒頭や魔女のシーンで「あれ?こんなお話だったかな?」と感じた。
魔女の予言的中だと信じられるなら、ダークサイドに堕ちなくとも自然に転がり込むのを待ってもよさそうなもの…、だがそこが人間の弱さなのだろうし、さすが名作として普遍の輝きを持つ戯曲だけある。
シェイクスピア劇の古風な言い回しを採用したのは理解できる一方、リアルな撮影に対して堅苦しい言い回しの芝居とのギャップが感じられたのも事実。
台詞と映像がチグハグなのだ。舞台風にするかリアル風にするか、どちらかに統一しても良かったのではないかと思えた。
シーンによってハンディと固定を使い分けるカメラも手慣れたもの。
「森が動く」シーンをどういう演出で見せるのかは楽しみだった。
風景とコスチュームやお城だけでも時代物が好きな観客には満足感は得られたのではないか。
マクベスを演じるマイケル・ファスベンダーの狂気溢れる芝居はさすがだと思うものの、奥方を演じたマリオン・コティヤールのキャスティングは正解だったのか?
熱演は伝わるけど、マクベス夫人の持つ腹黒さが今一つ出ていない印象も受ける。
(おそらく、その補助のための冒頭のシークエンスだったのだろうとは思うが…)
個人的な趣味で言わせてもらえるならエヴァ・グリーンで見てみたかった思いも…。
言葉に惑わされた男の末路はやはり言葉に惑わされる…哀れ。
熊本地震被災支援ジャンボを買いました。
高額に当選したら、そこからさらに募金するよ。(だから当ててください、神様〜)

ログインしてコメントを確認・投稿する