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2016年05月03日20:26

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『カルテル・ランド』

『カルテル・ランド』

 メキシコ・ミチョアカン州。麻薬カルテル「テンプル騎士団」に立ち向かう自警団の戦いを描くドキュメンタリー。
テンプル騎士団の悪行で一般市民の生活は危険水域に達し、業を煮やした一人の医師が自警団結成のために立ち上がる。
政府や警察が助けてくれない状況下で、民衆が自警団を結成して立ち向かう…というと、なんだか昨今のアメコミを思い出すが、フィクションであるアメコミが現実のそういう面に裏打ちされているのだろう。
つい先日見た映画の元ネタもここから来ていたのかと思うほど。(苦笑)

 自衛のための暴力は正当化される面もあるだろうが、相手に先制攻撃を加えるのは“正義”なのかという疑問が浮かぶのは自然なこと。
しかも組織が大きくなると末端まで目が行き届かなくなり、暴走し始める輩も…。
次第におかしな方向になって行き、先が読めない。

 冒頭でカルテルの連中が撮影させているけど、よく取材を受けたと思った。
これほど危険な現場でカメラを回し続ける撮影も含めて色々と感覚が違うのかもしれない。
(この手のドキュメンタリーを撮る人や戦場カメラマンなどにはアドレナリンが噴出するのだろうな。)

 本を正せばどちらも生活のためにやむなく危険を冒している点があげられよう。
まともに努力してそれなりの生活ができる社会ならば、誰もそんな危険は冒したくないのでは?
そう思うと貧困問題の根は深いと言わざるを得ない。

 相当凄惨な映像(生首)まで容赦なく映し出されるが、これが現実なので目をそむけることはしてはいけないと思う。
もしも、日本が同じ状況になった時に自分はどうするだろうか、あの医師のように立ち上がれるだろうか…そう考えながら見るのも大切かもしれない。
『ボーダーライン』とセットでの鑑賞をオススメ。

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試写会@ユーロライブ
5月7日より一般公開

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 ゲストに『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督が登壇。
現在進行中の映画の話も聞けて、とても大満足の一夜。
『七人の侍』を例に持ち出して、弱者が自警団を雇って生活を守ることの是非を解説していた。
そして、「日本人は刀狩で武器を取り上げられたが、闘争心までも取り上げられたのか」と政治への関心の薄さを嘆いておられたのが印象深かった。
さすが『ゆきゆきて、神軍』を撮っただけある。映画

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 時間が(予定よりオーバーしたとはいえ)足りなかったのが心残りか。

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