『
アイアムアヒーロー』
まずは
大泉洋をキャスティングしたディレクターに拍手を送りたい。
その方こそこの映画のヒーローじゃないのか。(笑)
花沢健吾の人気コミックの映画化。
コミック原作の映画化は山ほどあるが、これは成功例として数え上げられる1本だと思う。
レーティングを無理に下げる小細工をせずにメーターを振り切っているのは好感度大!
これだけ容赦ないバイオレンス描写にゴーサインを出した東宝さんも“男をあげた”と言いたい。(笑)
芽の出ないマンガ家アシスタントの鈴木英雄の人生復活劇。
過去にしがみついてウジウジしているフラストレーションを一気に吹き飛ばす。
ZQNというネットスラングのような記号で語られるのは今どきだろうか。
いわゆる<ジャンルもの>のレッテルを張られるかもしれないが、さりげなく織り込まれた社会性が良い。
銃社会じゃない日本ゆえの設定も効果的。ここが他国ドラマとのアイデンティティの違いを生んでいる。
原作コミックは連載中ということもあり、なにやら続編がありそうな展開だが、2時間6分と決して短くはない尺の大半をアクションにあてていて、なおかつ見応えある作りにしているのは敬服もの。
韓国の特殊効果会社「デモリッション」の協力もあってかカーアクション然り、ガンアクション然り、これまでの邦画を超えている迫力を感じる。
海外の映画祭で多数受賞しているのも頷ける。
過去の失敗から人生をやる直せるのか、今や若手ナンバーワンともいえる有村架純をヒロインに迎えてヘタレ男が汚名返上する古典的英雄譚の幕開け。
大泉洋がやるからこそ説得力を持つユーモアも少なからずあった。
長澤まさみのサバサバした役柄も好感触。
欲を言えば有村架純にあと一つ見せ場があっても良かった気もしなくはないが、(続編があるなら)期待して待ちたい。
本線からずれる些細な事だが、
アシスタントたちが誰も手敷きや手袋をしてないのは気になった。
それと
小学館は佳作でトロフィーは出さないと思う。(苦笑)
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