『
脱脱脱脱17』
『脱脱脱脱17』と書いて「ダダダダ セブンティーン」と読ますらしい。
今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞と観客賞をW受賞したという。
監督は女優業もこなす(当時)女子高生の松本花奈。
ムリに背伸びした題材を選ばなかったことは賢明な判断だったのではないか。
実を言うと(最近はまるでログインがないみたいですが)マイミクさんがスタッフとして携わっているということで興味を持っての鑑賞。
まだまだ技術的にも脚本上も未熟さは感じるが、やりたいことは伝わる。
過去のトラウマに捕らわれたままで未だに高校生でいるノブオと、嘘泣きが得意なリカコが<永遠の17歳>から脱却する様をロードムービー風に描き出す。
奇妙なタイトルの“脱”は現状からの脱出であるし、精神的に古い殻を“脱ぐ”という意味合いもあるのではないか?
(劇中では物理的に“脱ぐ”という意味もあるけど…。笑)
加えて読みのダダダ…は駆けだすオノマトペを掛け合わせたのではないかと推察。
誰かに頼りたいのに頼れない、また居場所のない孤独感、子供でも大人でもない17歳の不安定さは監督自身が身近に感じていることなんだろう。
頼りない大人たちも大勢見られるが、男性のだめ具合が型通りなのに対して母親ぐらいの年齢の大人の女性がリアルさを持つのは同性ならではの観察眼だろうか。
どんどん予測していない方向に転がり続けるが、前を向くことをあきらめなければきっと道は開けるという希望を感じさせる。
万年高校生ノブオには鈴木理学が扮し、ガールズバンドthe peggies(ザ ペギーズ)の北澤ゆうほがリカコ役で歌とギターを披露しているのもポイントの一つか。the peggiesは映画の音楽も担当していて、爽やかなメロディが耳に残る。
他には『Dressing Up』の祷キララも個性的な役で共演。
(8月に公開予定があるらしい。)
蛇足ながら、ゆうばりの公式サイトの表記(ノブオ、34歳)と映画の公式での違い(ノブオ、32歳)はどちらか直さないとね。(苦笑)
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