『
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
ヘンリー・カビル版スーパーマンの誕生を描いた『マン・オブ・スティール』の続編。
今度はベン・アフレック扮するバットマン目線で、副題にあるように“ジャスティス誕生”に至る道を描く。
ウルトラマンシリーズを見ていた子供心にも感じていたけど、街中をバンバン壊して「現実だったら中にいる人は死んじゃうよな…」という心配事に焦点を当てている。
ブルース・ウェインが幼少時に抱えたトラウマから、悪を一掃するバットマンになる経緯が分かりやすく語られる。
ゴッサム・シティという限定地区で自警していたレベルなら<人間>でもどうにかなっただろうが、桁違いの力を備えた未知の異星人では難しい。
スーパーマンとゾッド将軍の対決でビルがなぎ倒される序盤は9.11を想起させる。
もちろん、そこには明確な意図が隠されているだろう。
庶民にはどうしようもないところで、理不尽な災いが降ってくるのだ。
劇中の庶民にスーパーマンは手におえない存在として一応の共感性を持たせることは成功したと思う。
スーパーマンとバットマンが持論を展開するくだりが二人の違いを表しているように思える。
子供時代のブルース・ウェインが両親と一緒に見ていた映画(だよね?)の題が行く末を予兆していたようにセットや小道具が生かされる。
ただね、熱いハートはわかるけど、ちょっと
短絡思考な設定には脚本の甘さを感じてしまった。
製作総指揮クリストファー・ノーラン、監督ザック・スナイダーゆえシリアスで重苦しいタッチながら魅せる絵作りは期待を裏切らない。
原作コミックファンにはおなじみのレックス・ルーサーやワンダー・ウーマンといった人気キャラクターの登場が見られる。
レックス・ルーサー役にジェシー・アイゼンバーグを配したのが最も意外性があるかも知れない。
なんせ主演二人は芝居が硬いので、ジェシーやエイミー・アダムスといった芝居のできる人にはホッとする。
バットマンにスーパーヒーローのオーラが足りない分、ワンダーウーマンの活躍には胸がすく思いも…。
ヒーローがマザコンなことも含めて(笑)、ケントの恋人ロイス・レインなど女性の強さが印象に残った。
(3D・字幕版・Dolby Atmos)
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