東京アニメアワードフェスティバル2016(TAAF2016)
このフェスティバルには初参加。
過去には『ヒックとドラゴン2』や『ソング・オブ・ザ・シー』などの目玉上映もあった。
本作は一般上映も決まっているが、予定劇場よりもいい環境(大スクリーン)で見られるのと料金が少し割安なので、この際に鑑賞。
入り口でお土産もらった。
結構ちゃんとしたパンフとバッグなんだが、全作品に配布するのか、それともこの日だけなのか?
(布ではないが、「ベルセルク」と書いてある時点で、普段使いできる人は限られよう。…笑)
『
父を探して』
全編手描きで字幕ナシ(意味をなさないわずかな言葉は発しているが)、予算もかなり小さいと思われるブラジルのインディペンデント作品だが、第88回アカデミー賞・長編アニメーション部門にノミネートされて話題をさらった。
公式サイトのメイキングを見ると分かるが、素材は色鉛筆やマーカー、クレヨン、切り絵などアナログで出来ていて、パーツごとに切り出された各素材をPC上で合成させる手法を取っている。
アナログにこだわったのは、映画の内容をみれば一目瞭然。
出稼ぎに行った父親を恋しく思う少年が父探しの旅に出るシンプルな話。
知らない外の世界を純真無垢な子供の目を通して語られる。
そこにはブラジルの美しい姿だけではなく、格差社会や機械化が生み出す環境破壊などの問題点がカラフルかつシンプルなデザインでイマジネーション豊かに表現される。
格差を示す街のヒエラルキー構造が美しくも恐ろしい。
父を探すことと地元の産業も並行して描かれる筋立ては面白い構成。
記号化された善悪の象徴の戦いや70〜80年代の独裁政権を思わせるシーンもあり、言葉に頼らない描写が力強い。
ブラジルを舞台にしてはいるが、描かれるテーマは実に普遍的。
言葉の壁がないことやあまりに素朴なデザインは、逆に誰もが自分を投影しやすくする効果があるのかもしれない。
新海誠が個人製作の『ほしのこえ』で登場してきたときの記憶が蘇る。
メジャー作品のように、大規模じゃなく手軽な機材だけでもこれだけの感動作を生み出せるんだ…と。
ある意味では良い時代になったともいえるが、環境に甘えない姿勢こそ未来を紡ぎ出すのだろう。
(3月19日より シアター・イメージ・フォーラムほかにて順次公開。)
新設されて日が浅いフェスティバルで認知度が低いのか、お客さんが少ない。(汗)
これがオープニング作品だというのが信じられなかったのだが…。
しかもこの直後にオープニングセレモニーも執り行われたが、
どう見ても客席よりも壇上にあげられた関係者の方が多い!
(客席にも関係者が多数いたようだ。)
裏でコンペ作品を上映していたからというエクスキューズがあるにしても、かなり寂しいな〜。
ちなみに21日までTOHO日本橋で開催されてます。
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