『
マネー・ショート 華麗なる大逆転』
やれ難解な専門用語が飛び交うとか、経済には疎いから…とネガティブな感想が飛び交っているので、まずは下調べ。(参考ブログ;
http://machinaka.hatenablog.com/entry/2016/03/05/030604)

「
サブプライムローン」=手っ取り早く言えば、貧乏人向けのローン。返済出来そうもない人にまで貸し付けるから不幸が拡大。『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』を見ている人にはイメージ理解の一助になるだろう。

「
MBS(モーゲージ債)」=住宅ローン担保の証券。モーゲージは不動産関係。ローンで返済できなかったら担保を取り上げる権利のことで、これを商品化したもの。ちなみにNゲージは鉄道模型の商品化されたひとつ。(笑)

「
CDO」=債務担保証券。ちゃんと借りた金は返すよという証明書みたいなものだけど、格付けが大事。よくいうAAAとかの基準があり、優良からあまりよくないものまであるけど、怪しげなサブプライムローンも袖の下で買収して「AAAにしてくださいよ」で、通してしまったのが問題らしい。買う人は借りている貧乏人は知らずにAAAなどのランクで安心して買う。ハナからBとかCランクだったら誰も買わないもんね。(苦笑)

「
CDS」=クレジット・デフォルト・スワップ。スワップといえばスワッピング。夫婦のパートナーを取り換えっこする奴ですよね。(笑)要は代わりをよこせってことかな?
CDOを人と考えたら、今はピンピンして元気に働いているが、死んだときのための保険があると助かる。世間ではCDOさんの抱えた爆弾(返済できない貧乏人が沢山いる事実)を知らないから、死ぬなんて想定していない。死なない人間に毎月掛け金を払ってくれると喜んで保険会社は引き受けた。
そんな「CDOさん保険金殺人事件」 みたいなものらしい。

「
ロングとショート」=一般的には長いと短いだけど、株や証券の世界では<買い>と<売り>だそう。長いと欲しくなるし、短いのはいらないでしょ、奥様?(えっそういう事じゃない?)
さーて、ここまでの解釈はあっているか間違っているか?(苦笑)
いよいよ本題。
サブプライム・ローン問題やリーマンショックの裏側をギミックを使って娯楽色たっぷりに描く。
…相当頑張って分かりやすくしているのだろうが、それでも手ごわい。
ただ、わかりやすい事が良い映画ではないので、この作品の意義はまた別にあると思う。
狂ったシステムと狂った人たちをコケにして笑い飛ばすのは大いに賛同できる。
難解な用語が並ぶからか、本筋自体はシンプルな構成に思える。
日本でもあった食品偽装問題と本質的には一緒なのだろうか、例えとして料理で見せたり、バブルの説明に(ベタだけど)泡姫を登場させるなどサービス精神はかなり高い。
しかし、
あの有名人がカメオ出演しているとは思いもよらなかった。(笑)
結局のところ、人間は食欲、色欲、金銭欲の塊だってことなのか。
どこまでが脚色で、どこまでが現実に即しているのか分からないが、業界人が集まって駆け引きするのが<あの街>とは…。(苦笑)
MBS、CDO、CDSと専門用語の下調べも大切だとは思ったが、それ以上に
バックにかかる曲名(および歌詞)を知っていると楽しさは上がるはず。
曲とシーンのリンクに何度も吹き出しそうになった。さすがコメディ畑のアダム・マッケイ監督(『俺たちニュースキャスター』シリーズなど)だけある。
クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット…等々、オールスターともいえる豪華なスターの競演が問題を身近に感じさせる。
スティーヴ・カレルは昔のコメディ映画の面影がすっかりなくなった気がする。
改めて大きな力には大きな責任がついて回ることを肝に銘じておかねば…。
ただね、この邦題はいただけない。(汗)
邦題から受ける予想では『スティング』のようなタイプかと思っていた。
ミス・リードのおかげで余計に混乱に拍車がかかった…。
(顧客をコケにするのは良くないと劇中から学ばなかったの?)
ホントに『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』を先に見ていてよかったと感じた。
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