未体験ゾーンの映画たち2016が今年も開催される。
リメイクの『マーターズ』なんてあたりは気になるけど、とりあえず公開に先駆けて輸入盤で見たのがあるのでいくつか紹介。

『エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略』
第二次世界大戦を題材に数々の大作映画や映像作品が作られたが、その空白を埋めるかのような小品に出会うことがある。
“ヴェーザー演習作戦”を基にしたこれもそんな1本。
1940年4月9日、デンマークへの侵攻作戦を開始したドイツ軍を食い止めんとした小隊の一日を描く。
ドイツという軍事大国に隣接する国々では似たような悩みを抱えていたのかもしれない。
日々の訓練の中で突如訪れる<実戦>。
日常が非日常に一変する瞬間。
ともかく
戦力の差が圧倒的。
攻めてくるドイツ軍は装甲車などを投入してくるのに対して、迎え撃つデンマークの小隊は自転車のチーム。
持っている銃器類のレベルも大きく開きがあるので勝ち目があると思う方が不思議かもしれない。
例え絶望的状況でも援軍を待ちながら祖国や隊を守ろうと孤軍奮闘するサン少尉の姿が目に焼き付く。
日常を切り裂かれるリアルな戦闘描写は見どころだろう。
ロニ・エズラ監督はこれが長編デビューというが、手腕は確かなものに思える。
脚本を『偽りなき者』のトビアス・リンホルムが担当しているのが作品に安定感を与えているのかもしれない。
局所的な戦いで、世界史の中でも語られることも少ない出来事かもしれないが、改めて戦争の虚しさを痛感する。

『SPOOKS スプークス/ MI-5』
英国機密諜報部MI-5の活躍を描いた人気TVシリーズ『MI-5 英国機密諜報部』をモチーフにした映画版。
MI-6は007シリーズとして描かれるのでよく知られているが、あちらが国外の活動ならこちらは国内向け。
ちなみにSPOOKSとは幽霊という意味だが、口語ではスパイをさすという。
TVシリーズを見てないので、どこまでリンクしているのか不明だが、人物関係などはシリーズと関連しているのだろうか?
呼び戻される凄腕エージェントのウィルをキット・ハリントン(『ポンペイ』)が演じているが、このシリーズは初見参らしいので、独立した1本と見ていいか。
シリーズ初見の者から見てもおおむね王道のスパイアクション映画に仕上がっていたと感じた。
(TVシリーズはシーズン10まで製作されたようだが、日本での放送形態が結構まちまちみたいで、通してみるのは難しいという状況のようだ。)
権力の座をめぐる陰謀や裏切りが絡むスリリングな心理戦とアクションがウリだと思うが、大スクリーンを意識した画面構成や見せ場の連続には思わず手に汗握る。
ロンドンを舞台にしたカーチェイスやガンアクションのハラハラ度はファンには十分魅力的だと思う。
(誰もが知っているような名所も出てくるので、少し観光気分も味わえる。)
シーズン当初から活躍し番組の顔ともいえるハリー役のピーター・ファースの渋い演技が支えているように思う。
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