『
ストレイト・アウタ・コンプトン』
ラップやヒップホップにはまるで疎いのだが、それでも熱いものを感じるのだからファンにはたまらないのでは?
どん底から成り上がる青春群像劇という見方なら私にもよくわかる。
一躍時の人となったヒップホップ・グループ「N.W.A.」の実話を基にしているが、彼らの音楽がやれ放送禁止用語だらけだとか、音楽業界に革命を起こしたとか言われても正直ピンとこない。
それでも不当な差別の憤りの中でアメリカン・ドリームを夢見てもがく姿は広く共感されるのではないか。
1986年、コンプトンという全米の中でも最も危険な街の一つでヤクの売人や望まない雇われDJなどして生計を立てていた若者たちが、音楽で一発ぶちかまそうと決意する。
しかし、黒人であることや貧しい出自であることから世間は彼らを冷遇する。
アイス・キューブやスヌープ・ドッグの名前は聞き覚えがあるもののN.W.A.に詳しくないために一つ一つの出来事が新鮮に映る。
何の非もないのに、貧しい黒人であるというだけで警官に暴行を加えられる姿は今のアメリカ社会でも変わらない。
彼らの育った環境を知れば、なぜあのような過激な歌詞になったのかは説得力があるし、彼らの熱さも伝わる。
率直に言って、話は成功したバンドものではよくありそうな<光と影>が描かれているのだが、音楽に精通している人が聞けば「おおっ」となる箇所もあるのだろう。
キャスティングにはかなりこだわったようで、各地で体現できる人材を求めてオーディションが催されたという。
アイス・キューブ役には実の息子が演じているが、役を得たのは遺伝子の優位性だけではないようだ。
N.W.A.はじめミュージシャン仲間にはあまり有名な俳優がいないのもリアルさを感じる。
そんな中でマネージャー役を演じたポール・ジアマッティは安定の輝き!
そうそう渋谷のセンター街で、日本在住の外国人YouTuberとすれ違った。
撮影はしてなかったから、一仕事終えてのことだったのか?(それから?)
最近の子どもが将来就きたい職業にもYouTuberというケースもあって、親を慌てさせているという話を小耳にはさんだことがある。
これも時代かな?
ログインしてコメントを確認・投稿する