『
ハッピーエンドの選び方』
「LOVEマシーン」と歌ったのは“モーニング娘。”だったか“ザ・ミラクルズ”だったか。
前途洋々の若い頃ならラブマシーンもいいが、もう娘時代から遠く離れたら<安楽死マシーン>の方がチラつくか。(苦笑)
長寿は悪いわけではないだろうが、それに伴う問題も増えてくる。
とりわけ健康問題は深刻。
イスラエルの映画が上映されることは珍しいが、かの地でも老いの問題は他人事ではないと見える。
また高齢化に伴い本作のように尊厳死や安楽死を扱う映画も増えてきた。
エルサレムのとある老人ホームで暮らすヨヘスケルは、手先が器用でユニークな発明品を生み出している。ある時、延命治療を望まない親友から<安楽死マシーン>の開発を頼まれる。
友情と倫理観、理想と現実、様々な価値観の板挟みで葛藤するヨヘスケルの心情はよくわかる。
しかし、
相手を想うあまり<安楽死マシーン>発明とは、かなりのブラックジョーク。
尊厳死や安楽死を扱うゆえに堅苦しいかと思えば、案外と笑いも交えてほのぼのした印象さえある。
だが、このユーモラスさが、ことの重要性が一層増すというもの。
都合よくミラクルは起きないのも大人の映画を思わせるが、他の見せ方はなかったのだろうか。微妙な邦題がややこしくしているのも気がかり。
キャストについては知識はないが、芸達者な方々が揃っているのだろう。
病が進行する様だけじゃなく、わざと躓いたり引っかかったりするちょっとした芝居が実に上手い。
熟練した名人芸には、大いに楽しませてもらった。
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