『
マイ・インターン』
ちょっと「いい話」。
若くしてファッションサイトのトップに上り詰めた女性が、妻に先立たれ子供も独立して悠々自適な定年後を過ごす中、何か物足りないと感じてる70歳のインターンを雇って、共に人生を上向かせる。定年を迎えたと言っても、能力のある人材を<正しく評価>することは社会正義だと言うことだろうか。
…と、そんな風に表向きは思わなくもないが、
へそ曲がりな(笑)私には違うように映ってしまう。
昨今、ハリウッドでは男女間の出演料格差で問題が起きているようだが、本来男性であれ女性であれ、性別で評価に差があってはならない。
人一倍がむしゃらに働き孤独なトップを守り続ける本作のジュールズ(アン・ハサウェイ)。
自身を特別扱いしないように個室も持たずに、製品は自分で試してみる現場主義。
社員にも息苦しい服装規定を設けずに、自由な気風を持ち込む。
しかし世間は女性というだけで風当たりが強い。
監督は『恋するベーカリー』『ホリデイ』のナンシー・マイヤーズ。
軽妙なコメディを得意とするが、ヒロインが監督の代弁者に思えてならない。
「ほら、私ってこんなに仕事ができて気安く“いい感じ”の人物なのに、どうして皆はひがみ根性をぶつけてくるの?もっと高く評価してよ。もし男だったら違う態度をとるんじゃないの?」
…という監督の憤りがジュールズの口を借りて聞こえてくるようで…。(苦笑)
“自分役”をアン・ハサウェイにキャスティングするあたりも中々のモノだとは思うが、酸いも甘いも知り尽くし完璧な紳士役ベンを演じる
大御所ロバート・デ・ニーロに肝心なセリフを“言わせる”あたりがな〜んかイヤ。(笑)
尻の下がもぞもぞする。
これが現代のおとぎ話だという点については大いに賛同するが、素直に感動とはいかなかった。
もちろん、スタッフの力量は一流だし、キャストの演技も見応えある。
とりわけデ・ニーロの百面相は大いに楽しんだのだけど。
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