『
トゥモローランド』
現在のように近未来SFがことごとくディストピアで彩られる前の未来像はこうだった。
でも、実際に21世紀になってみると、そんなユートピアのような未来は絵空事だと気づかされる。
昔々に手塚治虫が描いたような未来世界に影響を受けたものならワクワクするのじゃないかな?
ディズニーパークにあるテーマランドの一つが映画になった。
『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』で監督を務めたブラッド・バードがディズニーで実写映画を指揮。
脚本は『LOST』のデイモン・リンデロフと共作。
触れると不思議な未来世界に入り込むピンバッチを得たケイシーが巻き起こす冒険ファンタジー。
トゥモローランドから来た不思議美少女アテナがキュート。
ブラッド・バード監督はわずか14歳でディズニー・スタジオに才能を認められて指導を受けたという天才らしい。
しかし天才は厄介。人の思いつかないものを生み出しもするが、一方で理解されにくい。
受け取る方の理解力がないと天才とは気がつかない。
そういう天才キッズの孤独と自尊心があふれるフランクの成長した姿をジョージ・クルーニーが演じる。
ガジェット好きにはたまらない映画。
遊び心をくすぐられるアイテムの数々にニンマリしてしまう。
(OPのディズニータイトルロゴからすでに目が離せない!)
一瞬で消え去る情報量が多い。
ヴィンテージ品のオモチャ屋はもっとじっくり見たかった。
至る所に置かれたSF作品のアイテムやフィギュアに目が釘づけ。
謎の美少女アテナの秘密にも仰天だが、言われてみれば確かにそんな風に見えるので好演といえるだろう。
ウォルトが夢見たユートピアが実現困難な時代だからこそ、夢をあきらめない挑戦こそが大切なのだと言っているようだ。“未来”を決めるのは今を生きる我々だ。
天下のディズニーとしては子供に分かりにくい展開だが、むしろかつて夢見た大人たちこそ楽しめる作品なのかもしれない。
しかし、テーマパークから(?)これだけのお話を膨らませるなんて、やっぱり天才たちは違う!
ところで(予算的にはムリでもアイディアとしては)日本でもリメイクできるんじゃないの?東京タワー使ってさ。(笑)
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