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2015年05月07日01:21

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『アンブロークン(原題)』

『アンブロークン(原題)』

 アンジェリーナ・ジョリー監督第2弾は場外で問題作となった。
しかし反日と騒いでいるネトウヨとみられる方は「見ていないが、反日映画だ」っていう頭の悪いコメントを読んでゲンナリした覚えが…。
反日かどうかは自分で確かめるしかない。

 1943年5月27日、米兵ルイス・ザンペリーニらを乗せた飛行機が故障で太平洋に不時着し、長い漂流の末に日本軍の捕虜となる。
元々オリンピックの陸上選手として幻となった東京オリンピックに参加する予定だったのだが、皮肉な形で日本の土を踏むこととなった。
収容所では厳しい看守から拷問を受ける日々…。

 結論から言えば『反日』とは思えない。
戦争で敵だった国から描かれれば、相手を悪く描くのは自然なこと。
少なくとも某国で描かれる「私のおじいさんは7歳で日本兵に殺された」とかいう奇天烈な類とは一線を画す。
戦闘シーンも迫力あるし、見ごたえある。

 とはいえ、137分とやや長めの尺のうち、漂流時間にかなり割いていて(実際の感覚としてそうなのだろうが)、本筋を見せるためにはバランスがどうかとは思う。
それよりももっとザンペリーニと鬼看守・渡辺の心理描写に重きを置いてほしかった気はするのだが、観客の想像に任せるということか。

 ネット上でも指摘されているようにアンジーは『戦場のメリークリスマス』を一つの手本としていた側面がうかがえる。
石原貴雅(渡辺役)&ジャック・オコンネル(ザンペリーニ役)は坂本龍一&デヴィッド・ボウイが想起される。(特に石原貴雅がミュージシャンという点でも共通する。)

 タイトルのアンブロークンとは、ザンペリーニが長く持っていたという陸上記録とともに、人間として揺るがない自尊心を“破られず”に持ち続けたという意味が込められる。

 よくハリウッド映画でありがちな<トンデモ日本>ではなく、きちんと日本語を話せるキャストにしていたのは、来日経験豊富なアンジーならではか。
アカデミー賞で撮影部門にノミネートされたロジャー・ディーキンスのカメラワークも見逃せない。

 少し残念なのは、この規模の映画にもかかわらず雪のシーンで息が白くならない点。
CGでもいいから描き足せばいいのに…。
それと日本兵に向かって<うっかり英語で指示を出す>シーンかな?(笑)
まあ、そこは捕虜にもわからせるという手間を省いたんだろうけど…。

 最後は日本人ですら…いや日本人だからこそ感動できるシーンが待ち受ける。
悪いのは戦争…、きっとそういう対立さえなければ違う人間関係を築けただろうに…。

フォト


 見る見ないは個人の自由としても最初から<見せない>という姿勢は疑問。
TRUE STORYと出る箇所をせめてBASED ON…と書き足せば行けるか?
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