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2015年04月24日01:16

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『グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜』

『グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜』

 「嘘も方便」とは言ったもの。お釈迦様も納得ではないか。
評判がよいので見てみたが、確かに文科省選定のような人間味あふれる作品だった。
難民受け入れ問題なので正直ピンと来ない点もあるが、21世紀を生きる一人として興味深く拝見。

 1983年、スーダンでの内戦によって生き場を失ったある兄弟たちの物語。
運よくアメリカに難民として受け入れられて新しい人生が始まる彼らだが、あまりのギャップに驚くのも無理はない。
過酷なサバイバルを繰り広げてきたアフリカの生活とはまるで価値観や常識が違いすぎる。
だが滑稽に映ると同時に考えさせられることも多々ある。

 今の日本人ならアメリカの生活の方が理解できるし、馴染めるだろう。
しかし、それがすべて正しいのかは誰しも疑問に感じることだろう。

 日ごろ我々はスーパーやコンビニで消費期限が切れたからと言ってすぐに廃棄処分にする。
勿論、安全面を考慮すれば当然なのだが、どこかスッキリしないのも事実。

 持てる者が持たざる者へ施すのはモラルある人間の行為だと思うが、だが一方で逆の意味の社会のルールもある。
そうした小さな(しかし大事な)矛盾とか齟齬が面白おかしく描かれてゆく。

 副題にある<いちばん優しい嘘>は周到に用意された伏線から推測がつく。
それでいいと思うし、それでなければウソになる。
職業あっせん役のリース・ウィザースプーンに<もうひと展開>なかったのが意外なくらいで、あとは予想通りと言っても差支えない。

 スーダン難民を演じた俳優たちがとても良い。
それは最後まで見れば納得するだろう。
前半のアフリカロケのシーンが丁寧に描かれていて、後のアメリカの生活との対比が効果的。
辛くとも魅力的に映るのは制作陣の本音なのだろう。
そこにこそメッセージが隠されているように思える。

 利他のための嘘はやさしくとも、つかなくて良い世界になることが望ましいに違いない。

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