『
パレードへようこそ』
日本でも最近になって渋谷区が初めて同性パートナーシップの条例を可決…というようにまだまだマイノリティである同性愛の人々。
日本より進んでいる英国でも一昔前まではハードルは高かった。
これは実際にあった出来事を基にした何とも心温まる友情物語。
サッチャー政権下、炭坑閉鎖に抗議するために長期ストライキが行われていた。
時同じくして、保守的な層から差別されてきたゲイ&レズビアンの若者たちは<共通の敵>がいるもの同士なので手助けできないかと考える。
ちょっとした手違い(笑)で話にのったウェールズの炭坑組合とLGSM(炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会)の奇妙な闘争日記。
英国肉体労働者を扱った映画の優良作品といった感じで、『リトル・ダンサー』『フル・モンティ』、そして同性愛を扱ったものとしては『チョコレートドーナツ』『ミルク(2008年)』あたりが好きな人なら間違いない鉄板映画だろう。
「初めて同性愛者を見た」とウェールズの炭坑夫たちが言う一方で、同性愛者たちも「初めて炭坑夫を見た」と。
それくらい水と油、まるで対極にいるもの同士の共闘。
世間の偏見や差別が厳しいために簡単には行かないが、音楽とダンスで垣根を超えるのが良い。
実際に触れ合うことで少しづつ歩み寄るというのは定番ではあるが、説得力を持つ。
もしも炭坑の代表者が別の人だったら、映画のようには行かなかったろう。
そして価値観の多様性を認め合うことことで互いに成長するのも心に響く。
ともかく正しい知識と認識は何より大切。
実話が基になっているだけに決して
きれいごとだけで終わらないのもリアリティを感じる。
例えとしては少し違うかもしれないが、募金を集めたLGSMの面々がウェールズの炭坑町を訪れた時に“微妙な空気”が流れていたのは『七人の侍』の農村の様子を思い出す。
ただ、LGSMの人々は“微妙な空気”には慣れっこなのが強み。(笑)
ダンスシーンでかかる
英国ヒット曲の選曲が興味深く、作品の方向性を示している。
またテーマ曲ともいえるBread & Rosesにはジワリと静かな感動が…。
再現された80年代ロンドンの街並みや衣装、ウェールズのロケも作品に大いに寄与している。
原題Prideが示すように自身の誇りをかけた戦いに涙する。
余談だが、ある
有名ミュージシャンのポスターがツボだった。(笑)
ところで、映画の前に小腹がすいていたのでキムラヤに立ち寄ったのですが、「なるほど、これが噂の…」という某国の観光客一団と遭遇。
もうね…店内から人があふれ出ていて入れない状態。(涙)
よくよく見たら店の入り口付近で買ったパンを袋から出して食べている人が複数…。
何も今ここで食べなくても…。
だから余計に人の流れが悪くて出はいりが混雑しているのだ。
マイペースなんだなぁ…。
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