mixiユーザー(id:11939455)

2015年04月01日02:20

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『シグナル』

『シグナル』

 未知の挑戦者。血気盛んな若者ならば腕試しとプライドのために受けて立つ気持ちはよくわかる。まして自分たちの生活をメチャクチャに引っ掻き回されたとなれば…。
思春期の何か足りないモヤモヤ感を交えながら謎のハッカーと対決というミステリアスなSF世界が描かれる。

 基本はSFだが、青春映画やミステリーとしての魅力も感じられる。
本作をしてキューブリックやD・リンチの名前が引き合いに出される英国のウィリアム・ユーバンク監督の長編2作目。
共同で脚本を手掛ける弟のカーライル・ユーバンクとともに“自身たちが影響を受けた好きなモノ”を素直に取り入れた印象を受ける。

 MIT(マサチューセッツ工科大学)の仲良し3人が不審なシグナルを受信してハッカー退治に首を突っ込み、思わぬ事件に巻き込まれてゆくというものだが、管理社会や盲信的な宗教観に対する批判が隠されている印象を受けるのは、いかにもSFらしい着想。

 ハッカーを題材に扱っているために専門用語が飛び交うが、PCやインターネット知識が乏しくともそれほど難はないと思う。それよりも一種の<言葉遊び>がどうだろうか?…とは思うが。

 『マトリックス』のローレンス・フィッシュバーンが防護服に身を包んだデイモンを演じたのも監督の趣味が透けて見えるようだ。
MITの学生3人ニック(ブレントン・スウェイツ)、ヘイリー(オリヴィア・クック)、ジョナ(ボー・ナップ)の各キャストの将来性に期待。(とりあえず ブレントン・スウェイツは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作に決まっているようだが、オリヴィア・クックは追ってみたい気がする。)

 謎解き自体はとりわけ珍しいとは思わなかったが、スローモーションを巧みに生かした撮影の美しさは特筆すべき点かも。やはりSFは映像に魅力がないと…と思わせられる。
シンメトリー多用で<クリーンな施設内>映像はキューブリック映画を思わせ、雄大な風景の捉え方、瑞々しい自然の美しさと人工的対比がゾクゾクさせる。
オチを知ると、防護服や質問の何故、不可思議な地形などの“仕掛け”に頷ける点はあるだろう。
ただ、壮大なプロローグが終わっただけのような印象も…。

フォト


TOHOシネマズ新宿など 5月公開予定

予告編は少し見せすぎだと思う。(笑)
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