『
ニューヨークの巴里夫』
『スパニッシュ・アパートメント』、『ロシアン・ドールズ』に続くセドリック・クラピッシュ青春三部作の完結編らしいのだが、前の二つは未見。
…なので見るか見まいか迷ったのだが…。(巴里夫とかいてパリジャンと読ませるらしい)
リンクレーターの“ビフォア・シリーズ”を思い出すようだが、こちらはかなりコメディ色が強い。
ひとえにグザヴィエを演じるロマン・デュリスによるところが大きいか。
不安定な20代で始まったシリーズも子供を抱え不惑の40代ともなれば、落着きも出て…こないあたりが“青春三部作”たるゆえんなのだろう。(笑)
人間関係が結構入り組んでいて、それがハプニング的面白さにもつながるのだが、前半はともかく図式の理解で手いっぱい。(やはり一見さんには厳しいか?)
しかし、後半になるとクラピッシュらしい躍動感が感じられる。
前二作のあらすじを公式サイトで見てみると、
国際色豊かなアパートが出発点だったようだ。
…ということは、
街全体が人種のるつぼであるNYという舞台は必然だったのだろう。
フランス人が異国の地であるNYに来て、エイリアン気分を味わう…というのは監督自身が経験しているのかもしれない。
人生ままならない様子をNYの迷路のような地理に見立てているのだろうか。
だが、おそらく母国でこれだけのトラブルが起きたら収集がつかなかっただろう。
その意味では、アウェーの地が結束力を高めたともいえるし、時間の熟成が<大人>にしたのかもしれない。
オドレイ・トトゥ、ケリー・ライリー、セシル・ドゥ・フランスとずらり居並ぶミューズの構図にはグッとくるものがある。
なんだか前二作に興味がわいてきたぞ。(笑)
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