昨日の“オスカー大体予想”の
正解はちょうど半分…。まあ、こんなものか。
悔しいのは長短アニメーション部門が外れたこと。
(ハズレくじの『ヒックとドラゴン2』はアニメフェスでただ一度の上映があるそうです。しかも無料!ただし、平日。)
それと見ていた外国語映画賞候補の『イーダ』を予想しなかったこと。
悪くはないと思うけど、傑出している印象でもなかったので…。
それにしてももう少し『6ボク』が取るかと思ったが、思いのほか『バードマン』がかっさらった感じになったね。
技術賞では『グランド・ブダペスト・ホテル』の健闘が光る。
ジュリアン・ムーアはこれで三大映画祭と米国アカデミーと主要映画祭完全制覇ですね。
現役ではジュリエット・ビノシュと二人だけ。(過去にもないか?)
ある放送で映画評論家が話していたけど、アカデミー会員の内訳は俳優が多く、しかも高齢の方の比率が高いので、彼らの分かり安いものが受賞しやすいと。
そう思うと、今年の作品賞を取った『バードマン』は<
かつての栄光から凋落した俳優が復活を目指す>という筋書きなんだから共感を得やすいだろう。日ごろは観客に勇気や希望を与える作品を作っていても、本心では自分たちこそ勇気づけられたい…、彼らも人間だ。
ジュリアン・ムーアの役も(今年はメリル・ストリープが助演の方に回ったこともラッキー?)、若年性アルツハイマーという老いてゆく会員自身にも他人事ではない問題を扱っているのが受賞につながったのかな。
まあ、今回のオスカー中継で一番名前を売ったのは寺島しのぶだろう。
今年の流行語に「寺島る」とか「しのぶる」とかならないかな…(ならないか?)
さて、つぶやき中継を一時落ちたのはこれを見にいったため。
『
女神は二度微笑む』
インド映画でありながらインド映画らしくない。
インド映画の定番は、長尺でたっぷりと<歌と踊り>を楽しむもの。
だが、本作はテンポもスピーディーで、余分(失礼)な寄り道を一切しない。
ロンドンから行方不明になった夫を探しにインドに帰ってきた身重のヴィディア。
小さな手がかりを元に、夫の足取りを地元警察官と探してゆく。
そこに浮上する一人の男。しかし、彼の存在は謎に包まれていた。
幾重にも張り巡らされた伏線が見どころで、「あっ」と驚くどんでん返しには誰もが驚くに違いない。
ただ、どんでん返しはちょっとズルい気もする。…が、ヴィディアを演じたヴィディヤー・バーランの美しさに免除しようかな?(笑)
煩雑なコルカタの街をバックにグイグイとひっぱる展開はそこいらのハリウッド製ミステリー映画を超えているかもしれない。
(…と思ったら、すでにハリウッドでリメイクが決定しているらしい。やはり!)
女性の強さがうかがえる映画で、主人公ヴィディアの芯の強さはクライマックスの“ヒンドゥー教の戦いの女神ドゥルガーの祭り”と重なる。
スピーディーな展開を可能にしたのは、探索するパートナーを地元警官にしたことで余計なまだるっこしい手順を飛ばすことができたためだろう。
勿論、警官という設定自体が意味を持っている。
それは冒頭の事件と関連するのだが、(このシーンは明らかに日本の地下鉄サリンを思わせて陰鬱な気分にさせられる)<警察の正義>の矛盾や無能ぶりをあざ笑うかのようでもある。
本作を撮ったスジョイ・ゴーシュ監督は『容疑者Xの献身』のボリウッド・リメイクの予定があるとか。
インド式アレンジでどう変わるのか、そちらも興味をひかれる。
ログインしてコメントを確認・投稿する