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2015年02月19日00:51

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『Respire(呼吸 ―友情と破壊)』

 Twitterで偶然知ったネット上の映画祭(もう終了したが、作品はiTunesからダウンロードできる?)<マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル>。

 フランス映画が好きならメラニー・ロランの名は知っていよう…いや、昨今はハリウッド作品でも活躍しているから知名度はもっと広いか。
とはいっても、あくまで女優としてであり、映画監督としては知らなかった。

『Respire(呼吸 ―友情と破壊)』

 さしづめ「天は二物を与えたもうた」といったところか。うれしい顔
高校最後の年“ある学校”にサラという美人の転校生が来る。
活発な彼女は誰とでもすぐに打ち解ける人気者。
なぜか成績優秀だが喘息もちで控えめなシャルリに急接近する。

 好きと嫌いの間で揺れ動き、息苦しい世界に生きている思春期の不安定さを見事に掬い取っている。
脚本も共同で手掛けるメラニー・ロランは中々の才女ぶりで、ヌーヴェルバーグから古典的エッセンスまでフランス映画のいいとこどりな印象も…。
些細な日常から友情と恋心、仲間意識に親との関係など様々な要素がギュッと詰まっている。
シャルリとサラはともに親との間に問題を抱え、それゆえ共感もし反発もする。
奥手のシャルリに少し大人の世界を手ほどきするサラの姿は青春映画そのもの。
へぇ…と思ったのはあちらの高校では体育でさえ服装は自由で(ジャージですらない)、男女同じ授業を受けているという点。

 至る所に隠喩が張り巡らされていて、経験の浅い監督とは思えない出来栄え。
多少、筋運びにスムーズさを欠くものの将来が期待できる手腕ではないか。
(もっとも、女優業の方をもっと見たいが)

上手く呼吸できない思春期と喘息を重ね合わせていたり、劇中の授業内容が二人の関係をダブらせたりしていて興味深い。
女性監督ならではのちょっとした視点にも繊細さを感じさせる。
サラの状況説明の自宅描写には思わず唸ってしまった。
主演の二人の女優の自然な芝居が見どころでもあり、特にラストショットには胸をわしづかみにされた。

(まだ48時間200円でレンタルできるかも?公開は不明なので、興味のある方は…。)ドル袋

フォト


 ただ、字幕はあちらで作成されたのだろうが、本職ではない気がする。
ちょっと癖があるというか、言葉のプロとは思えない箇所が目に付いた。
たとえば<母さん>と<ママ>の併記。18歳という年齢でもあるし、フランスの話なので<ママ>で統一しても良い気がする。
それから「い」を抜く。たとえば「願っている」を「願ってる」というように、ほぼすべて「い」がない。
字幕では字数制限があるから、削っているのかもしれないけど少し気になった。
他にも<程度がはなはだしい>ことを示す言葉に「ひどい」を多用。
なんだか語彙に乏しい気がして一工夫欲しい。(なんでも<ヤバい>で表現する現代若者を想定したのか?)
その意味では、映画専門の翻訳家の字幕で見直してみたい気がする。
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