『
激戦 ハート・オブ・ファイト』
胸熱映画。
とにかく熱が伝わる。
今や地に落ちた元ボクシングチャンピオンと父親の破産で無一文になった青年と些細な事故で子供を亡くし心が折れた母親が交錯する。
3人(いや父親を含めると4人か)のルーザーが総合格闘技(MMA)大会を通して再生してゆく物語で、『ロッキー』『ミリオンダラー・ベイビー』『レスラー』などが脳裏をよぎる。
香港、マカオのアンダーグラウンドのいかがわしい匂いも作品の風味になっている。
中国語の違い(香港とマカオ?)が分かるとまた面白かったか。
それぞれの短所と長所が絡み合って危ういながらバランスのとれた人間関係を築き上げる。
何と言っても見どころは時間をたっぷりと割いているトレーニングとファイトシーンだ。
元チャンピオン<ファイ>を46歳とは思えない肉体美に作り上げたニック・チョンのストイックさには脱帽。
芝居とわかっていても思わず身を乗り出して見入ってしまう。
さすが、肉体アクションでならした香港映画!
サイモンとガーファンクルの名曲『サウンド・オブ・サイレンス』の使い方も演出に一役買っていて、どん底からの<卒業>を思わせる。
人は絶望的状況でも過去にすがることなく、未来にこぶしを突き上げないと道は開けない。
ストーリー自体は手あかがついたものだし、演出に大げさなところも感じるが、女の子がかわいかったので少しオマケしたくなる。
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