『
ANNIE / アニー』
何度もリメイクされる題材は時代を超えた普遍的価値があるのだろう。ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した本作もその一つか。
82年、99年と『アニー』は映画化されているが、ミュージカル系はやや苦手なのでこれまで敬遠してきた。
だが、テンプレートを知る上でもいいかもしれないと思い鑑賞。
確かに明るいけど貧しい子供が、世間的には立派であっても薄汚い大人の心を変えてゆくというのは普遍性を感じる。
今どきの携帯電話やインターネットといったデジタルツールの活用もそれなりに置き換えができていると思うが、全体に古臭いというか野暮ったい印象はぬぐえない。
そもそも予定調和な世界なのに、風呂敷の畳み方が甘いのは気がかり。
(オリジナル通りなのか?)
コミカルなシーンが思いのほか笑えなかったのはつらい。
ワザとらしすぎるのと緊張感が足りなさすぎる。
<緊張と緩和>は笑いの基本ではないのか、最初から緩いのは眠気を誘う。
スタッフやキャストは一流どころが集結。
実際ジェイミー・フォックス、クワベンジャネ・ウォレス、ローズ・バーンと芸達者揃い、各人の歌唱もまんべんなく散りばめられているのは聞きどころか。
ただキャメロン・ディアスの大げさなだけで薄っぺらい芝居は幾分鼻白む。
『メリーに首ったけ』のころは輝いていたのに、近年はどうもパッとしない気がする。
正直、これならもっと歌と踊りたっぷりのかくし芸大会にしてくれたほうが良かったか。
キャストの違いを楽しめる人や出演者の誰かのファンには価値がある…のかもしれない。
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