「
夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」
タイトルにあるように印象派の作品と「パリ派」の時代にまたがる画家たちの展覧会。
とりわけ日本では印象派は人気が高いので、その辺のビッグネームは説明もいらないほど。
ルノワール、セザンヌ、モネといった巨人たちの名画がずらりと…。
ルノワールの《ド・ガレア夫人の肖像》は、彼にしてはかなり強い(ハッキリした)色彩ではないか。
展覧会ポスターにもなっている《宝石をつけたガブリエル》の黒髪も、ブロンドなど明るい髪色が有名作品に多いので珍しく感じる。
フォービズム(野獣派)のモーリス・ド・ヴラマンクの絵に目が行く。
ペインティングナイフで力強く大胆に仕上げるスピーディーなタッチは画家の人柄を偲ばせる。
実際のところは知らないのだが、左利きだろうか?
花瓶を描いた作品に特徴が感じられた。
印象派に浮世絵が影響を与えたこの時期、日本からも<本場>パリで学ぶものも増えて来た。
パリの画家とも交友が見られたということで、事実ヴラマンクのもとに佐伯祐三が訪ねて行き、
一時間余り散々クソみそにけなされて画風が一変したと音声ガイドで語られていた。
さすが<野獣派>。(笑)
いくら知識を積み上げても、現場でぶつけて見ないと<モノになるかならないか>は、どの世界でも共通しているのじゃないか?
世界基準で戦うには当時のパリはまさに最先端だったのだろう。
知られた話だが、ジョルジュ・ルオーは若いころステンド・グラス職人の弟子をしていたことがあの黒くて太い輪郭線につながっているそうだ。
経験は作品に知らずに出るものよね。
モイーズ・キスリングの塗り方は、ともするとシンプルに映る。
それぞれのパーツは一つの色調の濃淡で表現される。
隣と色がまじり合わないのだ。だから綺麗であるが、深みに欠ける気がする。
まあ、好みの問題だが…。(むしろ、漫画的ともいえるか?)
漫画的といえばマリー・ローランサンか。
パステル調の色彩感覚は後の少女漫画やデザイン画に通じるセンスを感じた。
その他、映画にもなったモディリアーニも並ぶ。
早世したのが惜しまれるが、長寿だったら画風は変化していったのか…。
自他ともに認めるイケメンだったと聞くが、そういや今回の音声ガイダンスは草刈正雄。(笑)
ところで、ずっと眺めていてなんだかしっくりくると思ったら、展示作品は全て日本人の個人所有作品なんだそう。
そうか、
日本人の「夢見るフランス絵画」なのか、と妙に納得。
マイミクさん優待券ありがとう。12/14(日) までBunkamuraザ・ミュージアムで開催中。
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