『予想外な8月』@
フィンランド映画祭 2014
前回と打って変わって、こちらは親しみやすいロマンチック・コメディ。
冷戦下(1962年ごろ)のチェコとフィンランドの男女の恋愛を描いたもの。
資本主義社会と共産主義の立場の違いから離れなければならなかった帽子店を営むエルサとチェコから演奏楽団の一員として訪れたヤン。
さらにエルサの姪ミンニと楽団員のリーダーでありバリバリの共産党員の若者の恋バナも加わり、イデオロギーの枠を超えてのてんやわんやが繰り広げられる。
自由恋愛が政治体制の違いで阻害される定番ネタ。
“優秀”な共産党員がフィンランドで恋と自由を味わい内心が変化するという展開もお約束。
楽団の奏でるジャジーな音楽が映画の伴奏として生かされる。
フィンランドは大国ソ連と隣接している部分が多く、その影響下に長く置かれていたことが作品にも描かれる。
オカシイのはエルサに予知能力があることか。
共産主義者は自分たちの政治イデオロギーに自信を持ちながらも不安は隠せないようで<予知>に頼る。そういう人間の心の弱さを垣間見せるアイテムとして有効だったのではないか。
個人的に…だが、
エルサを演じた女優さんがどこか岸田今日子を思わせる。
(…ということはヴェラ・ファーミガにも似ていると言っていいのかもしれないが、)個人的にはフィンランドといえば『ムーミン』なので妙に納得。(笑)
ほとんど定番の展開を見せる中、最後にあっと驚くエンディング。
いや驚かせないのだが、ゆえに驚くのだ。
確かに予想外…。(笑)
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