狙っていた男が上陸して、プレミアイベントに当選したのに、チケットを交換に行ったらすでに『満員御礼』でキャンセル待ちになっていた。その時点で35〜6人待ちだったので、諦めてムビチケをもらって退散。
ロック様ことドウェイン・ジョンソン主演の『ヘラクレス』のこと。
映画の前にファン・グリーティングがあったのだが、Twitterのフォロワーさんが「サインもらった」と喜びのツイートをしていた。
まあ仕方ない。聞くところによると早朝から長蛇の列だったらしいから…。
(イベント自体は16:30頃から)
一般公開になったら出直します。(ただ、ちょうど東京国際映画祭の時期なので見るタイミングがいつになるか…)
で、せっかく都心まで出て来たので代わりにとばかりに別の「男」を狙ってみる。
『
誰よりも狙われた男』
名優フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となった本作。
いぶし銀のような演技とジョン・ル・カレの原作とのマッチングやいかに。
平和のためにテロ対策を仕事としているスパイ組織。
容疑者を捕える手段は大きくわけて二通りあると思う。
端的に言えば『北風と太陽』。
冷酷なまでに物量に物を言わせて捕獲する方法と、甘いエサで懐柔しながら本星を捕える手段と…。
どんな権力社会も似たような構造であろうが、対立組織は厄介。
機械や実験室でモノを扱うならいざ知らず、係わるのは人間だ。
手荒なことは避けたいドイツ・ハンブルグのテロ対策チームのリーダー<ギュンター・バッハマン>(フィリップ・シーモア・ホフマン)は国際手配されているチェチェンから密入国した青年を泳がせてもっと大物を釣り上げたいと考えるが、ドイツ当局者は万一テロ行為されたら大問題と反対する。
そこへのこのこと出しゃばるように米国CIAも登場。水面下での駆け引きが苛烈を極める。
(このCIAのオバちゃんがさらっとエゲツナイことを言ったりしたのにはムキーッとなった。米国批判なのかねぇ。)
『裏切りのサーカス』でも知られるジョン・ル・カレの原作を9.11以後の世界に移し替えている。
ほとんどがリアルなアクションと会話で構築され、007の様な派手なスタントは見当たらない。こういう世界にピタリとはまるフィリップ・シーモア・ホフマンのなりきりぶりは想定内だが、やはり勘所のいい役者は見ていて気持ちがいい。遺作だからというわけではないが、役柄もあって一際孤独に感じられた。
改めて惜しい才能をなくしたと思う。
地味目の内容に対してキャストはかなり豪華。
ホフマン以外にもレイチェル・マクアダムス、ウィレム・デフォー、ロビン・ライト、ダニエル・ブリュールといった人気・実力派が占める。
犯罪ものには時折登場する人権派弁護士の甘さと対比的な現実の戦慄が何とも言い知れないビターな後味を残す。
もはや我々は北風が吹きさらす世界にしか生きられないのだと強く感じる。
ところで、今週は別の試写会も当たったんですが、平日で仕事あがりなので間に合うか微妙なところ。
開映時間はギリギリ間に合うと思うけど開場には間に合わない…、今日みたいに「満員で入れません」ということもないとも限らない…。
ということで、どなたも誘っていないのですが、それでもいいという奇特な方がいらっしゃいましたらお手をあげて下さい。
ヒントはもうじき公開になるシリーズ第三弾です。(笑)
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