『トガリネズミの巣穴』@
LBFF2014
さて、LBFF2014に戻ります。こっちはアレックス・デ・ラ・イグレシアが製作に回った作品。
何でも奥さんが脚本を見つけて来たとか…。
同じスペインの『永遠のこどもたち』あたりにも通じる印象を受けた。
'50年代のマドリードの<あるアパート>を舞台にし、姉妹で暮らす家庭の秘密に迫るホラー。
精神を患って家から一歩も外へ出ることができない姉モンセにまつわる謎だが、ミステリーとして中々楽しませる。
「暴力で愛を描く」…、愛するゆえに暴力でつなぎとめる。なるほど矛盾する行為で表現されるのは興味深い。
ある種の偏執狂とでもいうべきなのかもしれないが、まるで<ミザリー>のような展開には身の毛もよだつ。(愛が隠されているとはいえ…)
日本人の感覚ではピンと来ないかもしれないが、舞台となっている古い建物は当地の人から見ても古臭く、これ自体が古い価値観を示している。(抑圧された時代の象徴とのこと。)
表題のトガリネズミのメタファーなども織り込まれていて、見た目ほど単純なものではないことに気がつくが、どんでん返しともいうべき秘密の暴露には息をのむ。
初めて見るパターンではないが、趣向の凝らし方がよくできているので騙される。
この辺が欧州映画らしい点かもしれない。
ただ、懲りすぎともいえなくもなく、おかげで姉が背負っていた十字架を妹に背負わせることになるのはいかがなものだろうか?
その十字架を背負わせないための<愛>だったのでは?
幾分、説明過多なのも気がかりだが、
姉モンセを演じたマカレナ・ゴメスの熱演は必見!!!
てっきり<家から抜け出せない姉>のルールがクライマックスの伏線だとばかり思っていたので、最後は少し肩すかしを食らった気分も…。
最後に製作のアレックス・デ・ラ・イグレシアが登壇。一晩たって体調も良くなったのだろう。
前日よりはるかに饒舌になっていた。(笑)
そして、場内にいた字幕を担当した翻訳家さんを壇上に上げた。(初めて見た光景。かなりフリーダムな人だな)
舞台袖には奥様の姿もあり、トークイベント終了後はやはりサイン会に…。
前日のことがあったので、サイン帳を持って行ったが、気後れして出しそびれた。(汗)
はい、小心者です。
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