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2014年10月15日00:55

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『荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜』

『荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜』

 『テッド』のヒットで一躍名を売ったセス・マクファーレン監督が次に挑んだのは西部劇。
過去に監督自ら出演した西部劇コメディといえばメル・ブルックスの『ブレイジング・サドル』なんてのもあったが、セスらしく下ネタや差別ネタ満載の一品に仕上がった。

 生まれる時や場所が違えば、自身の評価も違ったのではないか…と考えることもあるかと思うが、ここに登場するアルバート・スターク(セス・マクファーレン)もその一人。
よわっちくて暴力も射撃の腕前もまるでなっていない。飼っている羊にも馬鹿にされる始末。
今ならオタクとして生きる術もあろうが、西部開拓の時代では一人前の男扱いされない。

 パートナーとの相性の悪い羊飼いのアルバートと悪党一家のボス・クリンチとの話だが、基本の筋の展開は想像がつく。むしろシンプルすぎるくらい。

 ステレオタイプな見方しかしない大衆に対しての批判は分かるし、前半こそ笑いのテンポや下品な下ネタギャグが楽しめるが、(『テッド』同様に)後半はゆるく感じる。
ゆるいといえば…、帽子を使った“ゆるい”ギャグは<あと一押し>必要ではないか?
何のために住民が並んでいたのかわからない。(ここはお笑いの基本だと思う。)

 クライマックスで“感動系”にしようとするのは疑問。(風景の美しさや壮観さは見事だが…)
アナ(シャーリーズ・セロン)の扱いが少しつかみづらい。元々大人しい女性なのか、凄腕なのに隠している才女なのか…。本気を出しているのか、いないのか。
やりたいことがたくさんあるのは分かるけど、コメディにしては正直長い。
自分よりも弱い存在を支配下に置き、その上がりで暮らす古めかしいシステムを打破するものではなかったのか。(私の思い違い?)
これでは70年代の『ブレイジング・サドル』よりも先に古くなりそう…。

 これまで声の出演では知っていたが、まともなお芝居として監督セス・マクファーレンの演技を見たのは初めて。…本音を言えば俳優業は微妙ですな…。(苦笑)
彼以外のキャスティングは豪華で良かった。
近年、アクション映画が多いリーアム・ニーソンの悪党ぶりは中々のモノ。ギャグのギャップとともに効果抜群。クローバー
アマンダ・セイフライドは<ため書き>ですかね。(笑)

 『テッド』でもカメオ出演が目に付いたが、今回も期待は裏切られない。
ただ、予告で流れていた<あの人>は本編まで取って置いて欲しかったなぁ。
しかも、まるで現代人の様なセンスのアルバートだから関連性があるのかと疑ってしまっていた…。
残念ながら超難関というユアンのシーンは見つけられず…。(涙)
席は最後まで立たないで!

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