『
ミリオンダラー・アーム』
メジャーリーグに日本人が挑戦するのは珍しくなくなったが、世界各地にはまだ知られていない原石が眠っている可能性はある。
ここに人生がけっぷちのスポーツ・エージェントがいる。
ポルシェに乗って、プール付きの広い家に住んでいても、家計は火の車。
屋敷の離れを賃貸にしているくらい。
どの世界でもそうだろうが、大手は資金力やコネなどで強引に有力者をゲットできるが、弱小エージェントはそうもいかない。
ひょんなことからインド人メジャーリーガー発掘に人生最後のチャンスを掛けた男の実話の映画化。
ディズニー映画らしく、どこまでも定番ネタだが、安定感はぴか一。
起伏から一ひねりあるところまで教科書のように実によくできている。
不満といえば、よく出来すぎていることだろうか。(笑)
一粒で二度おいしい映画で、『スラムドッグ$ミリオネア』と『マイ・フェア・レディ』を足したような(?)面白さ。(キャストの一人は『スラムドッグ$ミリオネア』出演者。『ライフ・オブ・パイ』の少年もキャスティング、大きくなったね。)
“人”を“物”としか見ていなかったエージェントの心に人間らしさが点る瞬間、ルーザーだった彼に思わぬ幸福が訪れる。分かっていてもグッとくるところ。
貧しいインド人青年にとっても<アメリカン・ドリーム>だったが、どん底エージェントにはそれ以上に価値ある挑戦だったのではないか。
主演JB役のジョン・ハムもいいけど、インド人通訳アミトのピトバッシュや老スカウトマン・レイの
アラン・アーキンの飄々とした味わいがよい。
インドの風景や衣装も一役買っている。特にクライマックスに生かされているのは上手い演出だなぁと思う。いや手堅い。撮影ビデオが今一つ生かし切れていないくらいかな?気がかりだったのは。
きっかけとなったTVのザッピングには笑いをかみ殺すのに必死だった。(硬軟の使い分けもうまいのだよ)
え…と、クリケットは?(笑)
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