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2014年10月07日01:14

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『FRANK / フランク』

『FRANK / フランク』

 TwitterとYouTubeが登場しなかったら70年代あたりの話かと思った。
ミュージシャンを扱った映画も数あるが、とりわけユニークな印象を残す本作。
何と言っても主人公フランクの巨大な被り物に驚かされる。
いつもかぶっているのか、食事はどうしているのか、着替えや洗顔はどうしているのか…そういう物理的な疑問もわくがそれよりも<なぜ>であろう。

 プロのミュージシャン志望の青年ジョンが「ソロンフォルブス」というバンドに加入するところから始まる。バンドのリーダーであるフランクとジョンとの関係性を焦点をあて、奇妙で時にユーモラスながら居場所のない孤独な姿を捉える。

 映画の元ネタになった三組のミュージシャンがあるという。
フランク・サイドボトム、ダニエル・ジョンストン、キャプテン・ビーフハート 。

 フランク…は名前だけでは分からなかったが、写真を見ると記憶にある。映画より一回り小さいが同じようなデザインの被り物で音楽を使ったコメディを得意にしていたそう。

 ダニエル…は『悪魔とダニエル・ジョンストン』というドキュメンタリー映画もあったので、知っている人もいるかも。イラストも得意だが躁鬱病を患っているらしい。

 最後のビーフハートが一番有名か?曲自体を満足に知らない私でさえ名前は知っている。
昔からロックの名盤特集では必ずリストアップされ、キャプテン・ビーフハート の音楽は40年以上たった今でも斬新で革命的。
ロックにフリージャズや現代音楽など様々なスタイルを取り入れたアヴァンギャルドな作風で、正直とっつきにくい。(意味不明と言ってもいいかも…笑)あせあせ
元ネタとして取り上げられた三組はいずれもメインストリームのミュージシャンではなかったという点が共通している。
つまり“はみ出し者”である映画のフランク自身を投影しているのだ。

 被り物フランクをマイケル・ファスベンダー、ジョンには『アバウト・タイム』などで人気上昇中のドーナル・グリーソン(スター・ウォーズEP7にも!)、バンドの古参メンバークララをマギー・ギレンホールが好演。

 共同脚本のジョン・ロンスンは実際にフランク・サイドボトムのバンドでキーボード奏者として働いていた経験があるそうで、ジョンの視点で語られる本作のジョンとはまさにロンスン自身に他ならない。

 冒頭に記したが、レコーディングの様子とか曲作りやミュージシャンの気質とか、現在というより60年代末から70年代頭の空気を感じる。
オフビートな自分の居場所探し映画だが、ちょっぴりほろ苦くも温かみある人情劇はメインストリームを感じる。ただ奇天烈な被り物と比べて適切だったのかは微妙。
もっと突き抜けるかと思っていた。そのギャップを表したかったのだろうが…。

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